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「圧倒的」「尊すぎる」撮影スタート間近“急きょ抜擢された名女優”に称賛殺到…「1番好きな映画」公開から17年、色褪せない名作

  • 2025.10.4

映画やドラマの中には、キャスティングの交代が思わぬ名演を生み出す作品があります。今回は、その中から「代役が快演で魅せた映画作品」を5つセレクトしました。本記事ではその第1弾として、映画『ハンサム★スーツ』(アスミック・エース)をご紹介します。撮影直前の降板劇を乗り越え、新たに抜擢された女優が理想のヒロインを見事に演じた本作の魅力とは――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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映画『ハンサム★スーツ』会見に出席した北川景子(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ハンサム★スーツ』(アスミック・エース)
  • 公開日:2008年11月1日
  • 出演: 谷原章介(光山杏仁 役)/ 塚地武雅(大木琢郎 役)

映画『ハンサム★スーツ』は、母の遺した定食屋「こころ屋」を営む大木琢郎(塚地武雅)が主人公です。琢郎は料理の腕も人柄も申し分ないのに、容姿に恵まれないせいで女性から相手にされず、恋に臆病になっていました。そんなある日、美しいアルバイトの寛子(北川景子)に心を奪われ、思い切って告白しますが、あっさり振られてしまいます。

失意のまま、友人の結婚式に着ていくスーツを探しに紳士服店を訪れた琢郎は、着るだけで誰もが振り返るほどの美男子に変身できる「ハンサム・スーツ」と出会います。そのスーツをまとった彼は光山杏仁(谷原章介)という別人の姿になり、瞬く間に人気モデルとして脚光を浴びることに。憧れの寛子に再びアプローチしますが、またしても思いは届きませんでした。

杏仁として華やかな日々を送るなか、トップモデルの來香(佐田真由美)から熱い視線を向けられる琢郎。一方で、仕事ぶりは完璧ながらブサイクな定食屋のアルバイト・本江(大島美幸)の存在が気になり始めます。

そんな折、スーツにはお湯でシワシワになる弱点があることが判明。紳士服店からは、お湯にも負けない「パーフェクト・スーツ」を勧められますが、それは一度着れば二度と脱げないという条件付き。東京ガールズコレクションの大舞台が迫るなか、琢郎は人生を左右する重大な選択を迫られるのでした――。

見た目か中身か?心を揺さぶる笑いと涙の物語

映画『ハンサム★スーツ』は、「着るだけで誰でもハンサムになれる」という奇想天外な発想から生まれたエンターテインメント作品です。

脚本を手がけたのは放送作家の鈴木おさむさん、監督はCMディレクターとして活躍してきた英勉さんで、本作が映画初挑戦となりました。ユニークな企画に加え、音楽やファッション、笑いと涙を巧みに織り交ぜた構成で、観客を楽しませる仕掛けが随所に散りばめられています。

主演はドランクドラゴンの塚地武雅さんと谷原章介さんで、同一人物の「ブサイク」と「ハンサム」を演じ分けたことで話題を呼びました。ヒロインは北川景子さん、さらに佐田真由美さん、大島美幸さん、池内博之さん、本上まなみさんら豪華俳優陣が脇を固めています。

また、渡辺美里さんの名曲『My Revolution』がテーマ曲に採用され、80〜90年代の懐かしいヒット曲が作品全体を彩り、映画の世界観を盛り上げています。

さらに東京ガールズコレクションとコラボレーションし、実際のランウェイでの撮影が実現するなど、ファッション映画としても画期的な試みが取り入れられました。

加えて、『かもめ食堂』『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』のフードスタイリスト・飯島奈美さんが手がけた“こころ屋”の料理や、琢郎のユーモラスなギャグも見どころのひとつです。

外見と内面、どちらが本当に大切なのかを問いかけつつ、笑って泣いて心が温かくなる――そんな“スーパードリーム・エンタテインメント”として、多くの人に勇気と元気を与える作品となっています。

想定外の降板が導いた、新たなヒロイン

映画『ハンサム★スーツ』には、実は舞台裏で大きなキャスティングの波乱がありました。当初、ヒロイン役として北川景子さんが候補に挙がっていましたが、別のドラマの撮影が入っていて一度は見送られたといいます。

その後、台本を読んだ沢尻エリカさんが「面白い」と興味を示し、主役級での出演が進められることになりました。しかし撮影がスタートするわずか2ヶ月前、沢尻さんは「私のコメディセンスとこの脚本にズレが出てきた」との理由で降板を決断。映画『クローズド・ノート』の舞台あいさつで「別に」と発言し、世間を騒がせた当日の出来事だったといいます。

制作陣にとっては青天の霹靂でしたが、なんと当初の第一候補だった北川さんがスケジュールを調整し、出演することが決定。清らかで魅力的なヒロイン・寛子を見事に演じきりました。

代役として出演した北川さんには「圧倒的」「尊すぎるといった称賛の声が続出。その美しさと存在感が多くの視聴者を魅了しました。思わぬ降板劇を経てのキャスティングでしたが、結果的に観客の記憶に鮮烈な印象を残すヒロインが誕生したのです。

公開から17年経てもなお、作品の温かさに救われたという感想や、「1番好きな映画」といった評価も寄せられています。「何度観ても面白い」とリピーターになった人や、「大好き」と評価するファンもいて、幅広い層から支持を集めたことがわかります。

北川さんの演技が観客の心を掴んだ本作は、まさに「代役の快演で魅せた映画」と呼ぶにふさわしい色褪せない名作です。


※記事は執筆時点の情報です