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「直視できない」「かなりエグい」“生々しい描写”に視聴者絶句…だけど「みんなに観て欲しい」“熱狂的支持”を得る傑作ドラマ

  • 2025.9.27

映画やドラマの中には、描写の激しさに思わず目を背けたくなるような作品があります。今回は、そんな中から"過激さに驚愕した名作ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『殺人分析班シリーズ』(WOWOW)をご紹介します。モルタルで固められた遺体、深紅に染まる部屋、首に花を活ける猟奇殺人――地上波では描けない過激な描写の数々と、息詰まる心理戦が交錯する衝撃の刑事ドラマとは?

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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トロフィーを受け取る木村文乃(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『殺人分析班シリーズ』(WOWOW)
  • 放送期間:2015年8月16日~9月13日(石の繭)、2016年11月13日~12月11日(水晶の鼓動)、2019年11月17日~12月22日(蝶の力学)、2019年10月6日~11月3日(悪の波動 / スピンオフ)
  • 出演:木村文乃 (如月塔子 役)/ 古川雄輝(野木直哉・八木沼雅人 役)

ドラマ『殺人分析班シリーズ』は、麻見和史さんの小説を原作としたクライムサスペンスで、刑事の如月塔子(木村文乃)が次々と発生する猟奇殺人事件に立ち向かっていく物語です。

最初の『石の繭』では、父の遺志を継いで刑事になった塔子が、モルタルで固められた遺体という異様な事件に向き合います。自らを"トレミー"と名乗る犯人(古川雄輝)は、挑発的な電話で捜査陣を翻弄し、次の犠牲者を予告。塔子は恐怖と無力感を抱えながらも、真相解明に全力を尽くします。

続く『水晶の鼓動』では、深紅に染められた部屋での惨殺事件と同時進行で連続爆破事件が発生。現場に残された不可解な記号と警察を翻弄する爆破予告の脅威に直面した塔子と分析班は、前作からの因縁である"トレミー"の知恵を借りながら真相に迫ります。

第3作『蝶の力学』では、資産家宅で遺体の首に青い花が活けられるという前代未聞の事件が発生。塔子は信頼する先輩刑事・鷹野秀昭(青木崇高)の異動を目前に控え、自らの力で事件を解決しようと奮闘しますが、捜査は難航。袋小路に追い込まれる中、さらなる惨劇が――。焦燥と葛藤を抱えながらも、仲間とともに犯人を追い詰めていきます。

さらにスピンオフ悪の波動』では、“トレミー”こと八木沼雅人が、いかにして冷酷な殺人鬼へと変貌していったのかが明かされ、シリーズ全体を一層深みのあるものにしました。

シリーズを通して、塔子が頼りない新人刑事から分析班を支える存在へと成長していく姿が描かれると同時に、犯人との息詰まる駆け引き、そして最後に待ち受けるどんでん返しが観る者を惹きつけます。

「殺人分析班シリーズ」が描く圧巻の刑事ドラマ

『殺人分析班シリーズ』はWOWOWが手がける刑事ドラマで、2015年に第1作『石の繭』が放送されました。その後『水晶の鼓動』、『蝶の力学』へと続き、スピンオフの『悪の波動』やユニバース作品『邪神の天秤 公安分析班』も制作されています。

映画並みのスケールと骨太な脚本で描かれるのは、警視庁捜査一課十一係、通称“殺人分析班”の活躍です。シリーズ全体を通して、鑑識や捜査会議の様子が細かく再現されており、視聴者が刑事たちと同じ目線で推理に参加できることも大きな魅力となっています。

主人公・如月塔子を演じる木村文乃さんの存在も、このシリーズの柱です。新米刑事として登場した彼女が、物語を重ねるごとに成長し、仲間に信頼されていく姿が丁寧に描かれました。その過程は、映画羊たちの沈黙』のクラリスを思わせると評されるほど。

SNSでも「可愛くて女神」と称賛される一方で、「演技の振り幅がすごい」と、その表現力に驚く声も少なくありません。「おしとやか系美人なのにアクションもできてかっこいい」「頭はキレるし可愛いしでドタイプ」といった感想も多く寄せられ、刑事としての気迫と女性らしさを兼ね備えた姿が視聴者を惹きつけました。

本作は、深い人間ドラマと猟奇事件の謎解きが交錯する、“唯一無二”の刑事ドラマです。

「直視できない」生々しい描写に恐怖…だけど熱狂的な支持を得る名作

『殺人分析班シリーズ』がほかの刑事ドラマと際立っているのは、その過激な描写です。モルタルで遺体を固めたり、ネズミに食べられて皮膚が露出したり、切断された首に花を活けたり──そうしたシーンは地上波では到底扱えないほど生々しいものでした。

こうした表現は、放送当時から大きな話題を呼び、「殺人方法がかなりエグい」「直視できない」と眉をひそめる声や「グロいのと、怖いのとでなかなか進めない」と一気見をためらう声が相次ぎました。

一方で、この過激さを含めて作品を支持するファンも多く、「主人公とトレミーの攻防や会話が大好き」「スピンオフも安定してグロくて原作小説まで読みたくなる」と熱を込めて語る人も。

刑事ドラマの犯人の中でもNo.1のサイコパスで圧巻」「TVドラマでこれほど恐怖を感じたことはない」と語られるほど、強烈な印象を残した本シリーズ。「最高傑作」「媚びない作風で信頼感がある」「日本の刑事ドラマで一番好き」「ドキドキハラハラ、最後は号泣」「男女バディ・ドラマの最高峰」「みんなに観て欲しい」と、作品そのものに惹かれる声も後を絶ちません。

地上波では成しえなかった大胆な挑戦こそが、シリーズの評価を確固たるものにしたのでしょう。まさに「過激さに驚愕した名作ドラマ」と呼ぶにふさわしい一作です。


※記事は執筆時点の情報です