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「なんで出ないの?」「無理だろうな」“期待外れの展開”にファン落胆…だけど「すでに只者じゃない」朝ドラ女優の快演光る名ドラマ

  • 2025.9.26

ドラマや映画の中には、視聴者からのさまざまな期待が寄せられるも、その期待にそぐわない結果となることも。しかし、そんな中でも人々の記憶に残り続ける作品があります。今回は、そんな中から"逆境を乗り越えた名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第1弾として、ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBSテレビ系)をご紹介します。伝説のF4が再び姿を見せるなか、ひとり欠けた再集結――そこから生まれた新たな青春群像劇とは―。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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クリスマスツリーの点灯式で笑顔を見せる今田美桜(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBSテレビ系)
  • 放送期間:2018年4月17日~6月26日
  • 出演: 杉咲花(江戸川音 役)

名門校・英徳学園は、かつて伝説の4人組"F4"が在籍していた華やかさを失いかけていました。そこに通う英徳学園の高等部2年生・江戸川音(杉咲花)は、父(反町隆史)が経営する大手化粧品メーカーが倒産し、生活が一変。母・由紀恵(菊池桃子)と二人で貧乏生活を送りながらも、婚約者・馳天馬(中川大志)の継母・利恵(高岡早紀)から「音が18歳になるまで英徳学園に通うこと」を結婚の条件とされ、"隠れ庶民"として学園に在籍し続けています。

一方、F4の道明寺司に憧れる御曹司・神楽木晴(平野紫耀)は、英徳学園に栄光を取り戻すため、幼馴染の平海斗(濱田龍臣)らと"C5"を結成し、「学園に寄付金を払えない庶民は英徳にふさわしくない」として生徒を退学させる"庶民狩り"を行っていました。そんな晴と音は最悪のかたちで出会い、互いの秘密を知ってしまうことで、避けられない関係へ――。

やがて、音の婚約者で英徳学園を猛追するライバル校・桃乃園学院の生徒会長を務める馳天馬も加わり、三人の関係は複雑に揺れ動いていきます。友情と恋心、誇りと秘密が交錯する中、それぞれが「自分らしく生きる」ことを模索する痛快青春ラブコメディーです。

“花男”に継ぐ、新たな青春群像劇

ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』は、累計発行部数6100万部を突破した神尾葉子さんの人気漫画『花より男子』の新シリーズとして誕生しました。名門校・英徳学園を舞台に、F4卒業から10年後の物語が描かれています。

本作はドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』や『カンナさーん!』など女性から高い支持を得てきた、TBS火曜ドラマ枠で放送されました。

キャストには、連続ドラマ初主演の杉咲花さん、デビュー直後にこの大役を射止めた平野紫耀さんをはじめ、才能ある若手俳優や人気モデルが集結。次世代を担う俳優陣の情熱と演技力によって、華やかでエネルギッシュな世界観が見事に創り上げられました。

主題歌にはKing & Princeのデビュー曲『シンデレラガール』、イメージソングには宇多田ヒカルさんの『初恋』が起用され、大きな話題に。また、『花より男子』を手がけたスタッフが再集結し、作品全体に厚みを加えています。

「自分らしく生きる」というテーマを軸に、恋や友情、若者たちの葛藤を描き出した本作は、従来の"花男"ファンだけでなく、新世代の視聴者の心もつかんだ青春群像劇です。

まさかの登場に歓喜の声も…ファン落胆のワケ

ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』の放送時、多くの視聴者が注目したのは、かつて『花より男子』を支えたF4メンバーの登場でした。道明寺司(松本潤)、花沢類(小栗旬)、西門総二郎(松田翔太)と、懐かしい顔ぶれが次々と姿を見せ、ファンの間では歓喜の声が広がりました。

しかし、その中で美作あきら(阿部力)だけは登場しませんでした。ファンの間では「美作は出られないよね」「活動自粛してるのか…」と話題になりましたが、その背景には阿部力さんが当時芸能活動を控えていた事情があります。歌手の上原多香子さんの夫であった故・TENNさんの死去に関連し、遺書に阿部さんとの関係が記されていたことが報じられたのです。この報道をきっかけに阿部さんは活動を事実上休止することとなり、結果的に本作への出演も見送られました。

SNSには「全員揃わなくて残念」「なんで出ないの?」「無理だろうな」といった声が書き込まれています。しかし、完全な再集結は叶わなかったものの、出演した3人がドラマに彩りを添え、ファンにとっては"花男"の世界が再び息を吹き返した瞬間となりました。

“福岡一かわいい女の子”から国民的女優へ

本作で幼い頃から晴に恋心を抱いている真矢愛莉役を演じたのは今田美桜さんです。

今田さんは、16歳のときにスカウトされ芸能界入りを果たしました。“福岡で1番かわいい女の子”と話題を呼んだ彼女は、本作でもツインテール姿の小悪魔的なキャラクターを好演。原作の雰囲気を忠実に再現しながら、美しい外見だけでなく、複雑な内面を熱演しました。SNSでも「わがままお嬢の美桜ちゃん可愛かった」「ツンデレっぷりが可愛すぎて爆発した」と大きな反響を集めました。

その後はドラマ『3年A組―今から皆さんは、人質です―』や連続テレビ小説『おかえりモネ』などで役柄の幅を広げ、2025年放送のNHKの連続テレビ小説『あんぱん』ではヒロイン・朝田のぶ役に抜擢。3365人の中から選ばれ、主演としての重責を担い、『花のち晴れ』での“小悪魔”とは対照的に、激動の時代を前向きに駆け抜けるヒロインを演じ切りました。

SNSには「絶対売れると思った」「あの頃からすでに只者じゃない」「隠しきれないオーラがあった」といった声が寄せられ、『花のち晴れ』での好演が、今田さんの女優としての飛躍へつながったことをうかがわせます。

本作は、多くの視聴者に愛され、確かな足跡を残しました。今もなお視聴者の心をとらえ続けています。


※記事は執筆時点の情報です