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「観るのやめた…」「ショックは計り知れない」大ヒット作に起こった“異例の悲劇”…だけど「ハマった」人気女優の快演光る名ドラマ

  • 2025.9.26

テレビドラマの中には、時に大きな波紋を呼び起こす作品があります。今回は、そんな中から"物議を醸した名作ドラマ"を5本セレクトしました。本記事ではその第5弾として、ドラマ『いいひと。』(フジテレビ系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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会見する菅野美穂(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『いいひと。』(フジテレビ系)
  • 放送期間:1997年4月15日~6月24日
  • 出演:草彅剛 (北野優二 役)

北海道の大学で陸上部に所属する北野優二(草彅剛)は、真面目で人の頼みを断れない性格です。就職活動で上京した彼は、大手スポーツメーカー「ライテックス」の面接に向かう途中、困っている人を助けたために遅刻してしまいます。人事部長には呆れられますが、意外にも内定を得て、憧れの会社に入社することになりました。

しかし、新入社員代表のスピーチで社長に苦言を呈してしまい、その正直さが仇となって周囲を凍り付かせます。以降、様々な部署に異動させられ、反感を買ったり、嫌がらせを受けたりと波乱の日々が続くことに――。それでも優二は、人を思いやる“いいひと”らしさを失わず、次第に周囲の心を動かしていくのでした――。

大ヒットを記録した名作に起こった悲劇

『いいひと。』は1997年にフジテレビ系列で放送されたドラマで、草彅剛さんが初めて単独主演を務め、高視聴率を記録。エンディングに起用された山崎まさよしさんの楽曲『セロリ』をSMAP(2016年解散)がカバーし、73万枚を超える大ヒットとなりました。

本作は高橋しんさんが1993年から「ビッグコミックスピリッツ」で連載していた人気漫画を原作としています。しかしドラマ化の過程で大きな問題が生じました。

高橋さんは当初、ドラマ化の条件として「キャラクターを変えないこと」を提示し、とくに「ゆーじと妙子だけは変えないこと」と明記していました。しかしその約束が守られていないと感じ、クレジットを“原作”から“原案”に変更。さらに自ら連載を終わらせる決断を下しました。本来の優二の人物像が自分以外の手によって変えられてしまったと考え、読者にとっての『いいひと。』を守るために、収入源を断つ覚悟で連載終了に踏み切ったといいます。

SNSでも、「内容が違いすぎて観るのやめた…」「毎回楽しみに読んでいたから悲しかった」といった声や「ショックは計り知れない」と原作者の心境を案ずる声が見られました。さらに「悲劇を招かない為にも制作委員会方式が定着してほしい」と、作品を守る仕組みの必要性を訴える声も。

それでも草彅剛さんについては「剛君がはまり役だった」との声が多く、「草なぎ伝説の幕開けとなった作品」と語られています。また、「菅野美穂さんが可愛くてキュンキュンする」「菅野美穂が出てたから観てた」という声が見られ、圧倒的な存在感で作品を彩りました。

さらに「このドラマを観て優しい人になろうと思った」と影響を受けた人や、「疲れたときに一番観たいドラマ「ハマった」と称賛する声もあり、まさに“物議を醸した名作ドラマ”と呼ぶにふさわしい一作です。


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