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「こんな事あるんだ」「ショックでか…」映画化が“まさかの白紙撤回”される異例事態…だけど「何十年先だろうと待つ」熱狂呼ぶ名作

  • 2025.9.26

華やかな映画の世界には、スクリーンで輝く作品がある一方で、制作が発表されながらも私たちの目に触れることなく消えていった幻の企画が存在します。「もし完成していたらどんな傑作になっていたのだろう」と想像を巡らせることは、映画のロマンのひとつと言えるでしょう。今回は、そんな“映画化が白紙になった作品”5選をセレクトしました。

本記事では第4弾として、TRPGシナリオ『狂気山脈 ~邪神の山嶺~』を原案とした劇場版アニメ『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画化が白紙になった作品『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』

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※Google Geminiにて作成(イメージ)
  • 作品名:映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』
  • 公開日:未定

あらすじ

まだら牛さんによるTRPGシナリオ『狂気山脈 ~邪神の山嶺~』を原案とした劇場版アニメ。

ニュージーランドを出発した南極観光ジェット機が、突如として謎の失踪を遂げる事件が発生します。必死の捜索を行う調査隊が、旅客機の無線信号が途絶えた座標の先に発見したのは、これまで地図に載ることのなかった未知の巨大な山脈でした。

調査の結果、その前人未踏の山脈は最高高度が海抜一万メートルを超え、エベレストを遥かにしのぐ新たな世界最高峰であることが明らかになります。そのあまりに暴力的で人を寄せ付けない姿から、誰が呼んだか「狂気山脈」と名付けられました。

この死の領域ともいえる危険な頂に、今、無謀にも挑もうとする登山家たちがいます。果たして彼らは、想像を絶する極限状態の先に、一体何を見つけるのでしょうか―。

制作スタジオ降板によりプロジェクトが白紙に…

2億円にものぼるクラウドファンディングで、大きな注目を集めたアニメ映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』。2023年2月にはパイロット・フィルムが公開され、映画公開までの道のりを着実に歩んでいるかのように思えました。しかし、2024年10月にプロジェクトが白紙になったことが、本作で製作総指揮を務めているまだら牛さんによって報告されました。

2023年のパイロット・フィルム公開後、プロジェクトは本編制作を担うアニメスタジオ探しに奔走。約1年の歳月を経て2024年初頭にスタジオが決定し、同年3月からは脚本制作を中心とするプリプロダクションが開始されていました。しかし、2024年9月末に決定していたスタジオが突如プロジェクトからの降板を決定。降板理由はプロデュース会社を介して伝えられたのみで、直接交渉の余地もなく、詳細な事情は把握できなかったそうです。

スタジオの降板により、スタジオの参加を前提としていた企画や出資の枠組みも全て白紙に戻ることに。アニメ業界では多くのスタジオが3年以上先まで予定が埋まっているのが現状であり、新たな制作パートナー探しは極めて困難な状況です。結果、先の見通しが立たなくなったことで中心メンバーの一部も離脱を余儀なくされ、プロジェクトはパイロット・フィルムを公開した直後の振り出しの状態に戻りました。

『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』に集まる期待の声

『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』のパイロット・フィルムでは、エベレストを遥かに超える一万メートル級の“狂気山脈”に挑む登山家たちの未知への探求心や鬼気迫る表情が鮮明に描かれています。また、禍々しくも壮大で美しい山々の風景が圧倒的な映像美で映し出され、大自然の脅威や言葉では表現できない恐怖を視聴者に与えました。

そんな本作が白紙に戻ったことに対し、SNSでは「白紙になっててびっくりしたわ」「こんな事あるんだ」「ショックでか…」と驚きの声が多数寄せられることに。しかし、多くのファンが「何十年先だろうと待つ」「ずっと待ちます」「ほんとに頑張ってほしいな」など、作品の実現に向けて応援する声を寄せていました。

もし、映画『狂気山脈 ネイキッド・ピーク』が公開されたら、ぜひチェックしてみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です