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「途中で観るのやめた」「よく引き受けたな…」“あまりの過激シーン”に絶句…だけど「覚悟に痺れた」人気俳優の“快演”光る名映画

  • 2025.10.1

映画の世界には、人間の欲望や本能を真正面から描き出し、ときに観る者の価値観を揺さぶるような作品があります。そうした作品は、刺激的であると同時に、観る側にもある種の「覚悟」を求めてきます。

そこで今回は「覚悟して観るべきR指定作品」の第2弾として映画『共喰い』(ビターズ・エンド)を取り上げます。ぜひ最後までご覧ください。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

映画『共喰い』はどんな作品?

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映画『共喰い』の初日舞台あいさつに出席した菅田将暉(C)SANKEI

作品名(配給):映画『共喰い』(ビターズ・エンド)
公開日:2013年9月7日

あらすじ

山口県下関市を舞台に、高校生の遠馬(菅田将暉)と暴力的な性癖を持つ遠馬の父親(光石研)、その愛人らが繰り広げるひと夏の出来事を描いている作品。

昭和63年、山口県下関市の川辺と呼ばれる場所で父親とその愛人と3人で暮らす高校生の遠馬は、性行為の際に相手の女性を殴るという粗暴な性癖をもつ父親を忌み嫌っていた。しかし、遠馬が17歳の誕生日を迎えた日、幼なじみの千草(木下美咲)と接するなかで自分にも粗野な父親と同じ血が流れていることを自覚させられたのだった…。

「過激すぎ...」暴力的な性癖を持つ高校生を菅田将暉が熱演

映画『共喰い』は第146回芥川賞受賞作品である田中慎弥さんの小説『共喰い』が原作で2013年に公開された映画。メインキャストに、仮面ライダー俳優として注目されていた菅田将暉さんが出演することで大きな話題になりました。

暴力的な性癖を持つ父親と自身も暴力的な性癖を持つことに気づいた高校生・遠馬の過激なシーンが映され、強烈なインパクトを与えます。遠馬も恋人との関係を重ねていくうちに、暴力的な父親の血が流れていることを自覚し、苦悩する高校生の心情を鮮やかに描いてます。

鑑賞者の中には、過激すぎるゆえに「胸糞悪かった」「途中で観るのやめた」と、視聴を中断する視聴者もいたようです。

一方で、「作品として凄い良かった」といった意見も多数投稿されており、作品として高く評価されたことがわかります。

過激すぎるシーンが多かったことで、菅田将暉さんに対して「この役受けて大丈夫だったの?」「よく引き受けたな…」という声も上がっており、大きく注目されていたからこそ、衝撃も大きかったことがうかがえます。しかし、「衝撃的で観ていてゾッとした」「彼の演技に引き込まれた「覚悟に痺れた」など、菅田将暉さんの演技を称賛する声も多く、体を張った演技が評価されていることがわかります。

本作が濃厚シーン初挑戦だった菅田将暉さんですが、MOVIE WALKER PRESSによるインタビューでは、次のように語っています。

めちゃくちゃ緊張しましたが、遠馬もそうだったんだろうなと思います。(中略)ライトも熱くて、ポトポトと汗がしたたり落ちました出典:『菅田将暉&青山真治監督が『共喰い』の果敢な性描写の舞台裏を激白』MOVIE WALKER PRESS(2013/9/5 )

菅田将暉さんの挑戦作ともいえる本作。手探りながらも全身でぶつかり演じていた様子が伝わるエピソードですね。菅田将暉さんは本作で『日本アカデミー賞新人俳優賞』を受賞。俳優人生の転機となった作品ともいえるでしょう。

映画『共喰い』をぜひご覧ください!

今回は2013年に公開された映画『共喰い』をご紹介しました。本作品は菅田将暉さんが暴力的な性癖を持つ高校生を演じるということで、映像の中でも過激なシーンが多く、公開時は大きく話題になりました。また、話題になるとともに、今でも多くの方に愛されている作品です。気になる方はぜひ視聴してみてください。


※記事は執筆時点の情報です。