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「何でみんな観ないの?」「あんなに面白いのに…」“注目度のなさ”に疑問の声も…「本当に隠れた名作」観ると虜になる伝説ドラマ

  • 2025.9.23

大きな話題にはならなくとも、観た人の心に静かに、深く残り続けるドラマがあります。視聴率や話題性だけでは測れない、脚本の緻密さや俳優陣の熱演が光る作品たち。今回は、そんな“隠れた名作ドラマ”5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2003年放送のドラマ『マンハッタンラブストーリー』(TBS系)をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“隠れた名作ドラマ”『マンハッタンラブストーリー』

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映画の会見に出席した小泉今日子(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):ドラマ『マンハッタンラブストーリー』(TBS系)
  • 放送期間:2003年10月9日~12月18日

あらすじ

とある街の純喫茶「マンハッタン」。マスターである店長(松岡昌宏)は、コーヒーに並々ならぬこだわりを持っていますが、その情熱が空回りし、客がコーヒーの飲み方も知らないと日々嘆いています。

そんなある日、タクシー運転手の赤羽伸子(小泉今日子)が店を訪れます。伸子は、客であるダンサー兼振付師の別所秀樹(及川光博)が忘れた携帯電話を届けるためにやってきました。約束をすっぽかされて憤慨していた赤羽ですが、別所の思わせぶりな態度に、次第に彼が気になり始めてしまいます。

一方、店長はそんな赤羽に、何とかして自分の淹れたこだわりのコーヒーを飲んでほしいと強く願うようになります。その一心から、いつしか店長は彼女の恋がうまくいくよう、お節介を焼きながら奔走することに。喫茶店のマスターと個性的な常連客たちが織りなす、少し変わった恋愛模様が描かれていきます―。

ドラマ『マンハッタンラブストーリー』の見どころ※ネタバレあり

脚本家・宮藤官九郎さんによるドラマ『マンハッタンラブストーリー』は、純喫茶「マンハッタン」を舞台に、勘違いとすれ違いが連鎖する巧みな構成で高い評価を得ている作品です。主人公である店のマスターの視点を通して、常連客たちの複雑な恋愛模様が、時にコミカルに、時に切なく描かれます。全員が誰かに片想いしているという入り組んだ人間関係と、伏線が見事に回収されていく脚本が、本作の大きな見どころです。

また、松岡昌宏さん演じるマスターをはじめ、小泉今日子さん、及川光博さんなど、豪華俳優陣が演じる個性豊かな登場人物たちの絡みも本作の魅力。純喫茶というひとつの舞台で繰り広げられる、テンポの良いユーモアのある会話劇は、まるで上質な舞台を観ているかのようです。それぞれのキャラクターが放つ独特の存在感が、物語に深みと面白さを加えています。

SNS上では、「クドカン作品で1番好き」「終わるのが悲しくてしばらく号泣した」「私の生涯大好きドラマベスト10に永遠にランクインし続ける」といった熱狂的な声が多数寄せられ、「本当に隠れた名作」「何でみんな観ないの?」「あんなに面白いのに…」など注目度のなさに疑問の声も見られました。その中毒性の高さから、今なお多くのファンに愛される不朽の名作として語り継がれています。

「配信されてほしい」サブスク配信を求めるファンから熱望の声

脚本家・宮藤官九郎さんと松岡昌宏さんがタッグを組み、今なお多くのファンから人気を集めているドラマ『マンハッタンラブストーリー』。しかし、人気と高い評価を得ているにもかかわらず、なぜか本作はどのプラットフォームでも配信されていません

サブスクリプションサービスで配信されていない状況に、長年のファンからは「何故か配信されない」と嘆く声や「配信して欲しい」といった配信を熱望する声が上がり続けています。ただ、視聴が困難であるという状況が、かえって作品の価値を高め、多くのドラマファンの心の中で隠れた名作として神格化されているのかもしれません。

なお、本作は配信されていませんが、DVDは発売されており、一部のレンタルショップでレンタルも可能です。まだドラマ『マンハッタンラブストーリー』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“予測不能な恋愛模様”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です