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「天才すぎ」「奇跡的脚本と演出」ラストシーンにつながる“物語の描き方”に相次ぐ賞賛の声『愛の、がっこう。』

  • 2025.9.23

木村文乃が主演、Snow Man・ラウールが共演するフジテレビ系ドラマ『愛の、がっこう。』の最終話が9月18日に放送された。ホストを辞め、美容師になろうと専門学校入学を目指すカヲル(ラウール)を小川愛実(木村文乃)がサポート。カヲルの受験を視聴者が愛実のように見守った。そして、愛実の元婚約者・川原(中島歩)や愛実の両親のその後も描かれ、話題を集めた。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

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木村文乃 (C)SANKEI

カヲルが専門学校受験のために奮闘!

専門学校入学を目指すカヲルが受験に挑戦。愛実のサポートを受け、くじけそうになりながらも前向きに頑張る姿が描かれた。受験当日、テストや作文に苦戦するも、面接では愛実と練習した質問をされ、一生懸命に答えたカヲル。受験後、会場で愛実と電話をしていたところ、本人が姿を現し、人目もはばからず愛実を抱き上げ、感謝を伝えた。

SNSでは「1話の時はこんな未来、想像してなかったよ」「大雅なりの愛をすごく感じた」「最高!」と感動の声が届いていた。

合否をめぐりカヲルと愛実との関係に思わぬ展開! 愛実の両親にも変化が訪れる

受験に臨んだカヲルだったが、残念な結果に。面接での意欲は伝わったが、次回の受験を促された。これまでの努力が描かれていただけに、カヲルが自暴自棄になり、愛実さえも拒絶する姿が切なく、SNSでも「悲しかった」「胸がえぐられた」「何回見ても泣ける」と悲しみの声があふれていた。そして、一人、部屋で声を上げて号泣する愛実。強がりながら屋上で涙がこぼれるカヲルの姿が視聴者の涙を誘った。

一方、結果は出せなかったが頑張ったカヲルを認める愛実の母・早苗(筒井真理子)と認められない父・誠治が口論に。早苗は誠治の別れを切り出し、キッチンで大事に育てていた鉢植えのハーブを力任せに抜いていったのだった。このシーンに「ママ、遂にキレる。よく耐えてたな」「私も夫にいつかキレてみたい」「ハーブの鉢植えを次々むしり取るシーン、好きすぎた!」と反響が続出した。そんな誠治が愛実の元を尋ね、「愛実はもうパパのものじゃないんだな」と謝罪する姿も視聴者の心を揺さぶった。

カヲルと愛実はどうなる? ラストの意外な描写に反響

その後、塾講師となった愛実は、カヲルとの思い出の地・三浦海岸で花火大会が行われるその日、日傘を忘れた食堂に足を運ぶ。すると、店員からカヲルの手紙を渡され…。途中で終わっていた手紙を見た愛実は海岸に走り、愛実が来ると信じていた大雅と再会。カヲルは手紙で間違えていた「愛」の文字を砂浜に書き、愛実はその文字に合格を告げ、二人はキスをした。

視聴者からは「『愛』の字の点や句読点に込められた想い、最後にこう繋がるなんて本当にすごい」「石川啄木『一握の砂』の一首は、ラストシーンの砂浜の愛の文字に繋がり、とても感動的だった」「毎回色んな“愛”を書いて(描いて)最後(最終話)で一番綺麗な“愛”を書いた(描いた)とか、ドラマ制作者の皆様が天才過ぎ」「奇跡的脚本と演出」など、物語の描き方に称賛の声があふれていた。

ここで終わる…と思いきや、ラストはパートに出かける早苗とエプロンをして料理をしようとする誠治の姿が描かれた。キッチンのハーブの鉢植えには、新芽が顔を出していて…。その描写が「鉢から小さな芽が出てる演出だけで泣かす」「登場人物全員の未来への新芽だと思った」「新しい芽が出てたの凄くて余韻がヤバい」と、視聴者に後味の良さをもたらしていた。

また、愛実の親友・百々子(田中みな実)が“川原なにがし”という独特な呼び方は、SNSでも話題となった。一方で、謎めいた行動を見せてきた愛実の元婚約者・川原(中島歩)は、次第に改心していき、NYに転勤することに。そのことを電話で愛実に伝えた川原は、通話を終えた後、「頑張れ頑張れ川原。がんばれ頑張れ洋二」と自分に言い聞かせるように声を上げ、愛実の連絡先を消した。印象的な場面として、多くの視聴者の心に残った。「未練あっても前に進んでエライ!」「良い方向に変われてよかったね」「川原ロスへ突入」と話題を集めていた。


ライター:小松加奈
ライター/編集者。音楽・映画・ドラマ・アニメなどのエンタメ系を中心にインタビュー/レビュー/コラム記事などを手掛ける。