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管理栄養士「皮も食べてほしい」→実は食べ方で損をしている『秋の味覚』とは?

  • 2025.9.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋の味覚として欠かせないぶどう。甘くてジューシーな実はもちろんですが、多くの人は皮を剥いて食べることが多いですよね。しかし栄養面での理由から「皮は食べると良い」というアドバイスがあるんです。なぜ皮を剥かないのか?実はぶどうの栄養や食べ方で損しているポイントがあるんです。この記事では、秋に楽しみたいぶどうの意外な食べ方のコツや栄養面の秘密をわかりやすく解説していきます!

ぶどうの皮、その実力!栄養豊富な皮を捨てるなんてもったいない

多くの人がぶどうを食べるとき、皮を剥くか、丸ごと食べるか迷うことがあります。普通は皮の食感や苦味、農薬の心配から剥く方が多いかもしれません。ですが、実はぶどうの皮にはポリフェノールや食物繊維が豊富に含まれていることがわかっています。特に皮に含まれるポリフェノールは抗酸化作用が強く、体の老化防止や生活習慣病の予防にもつながる重要な成分です。

たとえば、ぶどうの皮には赤や黒色の色素成分であるアントシアニンという色素が多く、この成分は目の暗順応や血管の若返りを助けるとされています。

さらに皮には食物繊維が豊富。ぶどうの糖分が気になる人でも、食物繊維の作用でブドウ糖の吸収が穏やかになり、血糖値の急激な上昇を抑えやすくなります。

皮は剥かなくて大丈夫?おいしく安全にぶどうを食べるためのポイント

ただし、「皮ごと安心して食べていいの?」という疑問もあるでしょう。確かに心配なのが農薬です。しかし農薬には使用基準が設けられており、食品に残る農薬はほとんどないか、健康に影響しない量に抑えられています。そのため、皮ごと食べても問題はありません。ただし気になる場合は水洗いをするのがおすすめです。残留農薬は水洗いをすることで落ちるため食べる前にさっと流すといいでしょう。

また、ぶどうの皮が苦手な人もいるかもしれませんが、皮の内側には果肉の甘みが集中していて、丸ごと食べることで口全体がフルーティーな味わいを楽しめます。また、最近は皮ごと食べやすい品種も増えているので、それらを選ぶのもポイントです。たとえば「シャインマスカット」などは薄い皮で味も良いため、皮を剥かずにそのまま食べられます。

ぶどうを皮ごと楽しむレシピ&上手な保存法で秋を満喫!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

皮ごとそのまま楽しめるスイーツや料理もおすすめです。

たとえば、ぶどうの皮ごと使ったスムージーは栄養を逃がさず、簡単に作れて忙しい朝にもぴったり。また、皮ごとカットしてフルーツサラダに入れると、彩りも美しく仕上がります。さらに、皮ごと使ったジャムやコンポートは抗酸化成分がたっぷりで、甘さを控えめにすればヘルシーなおやつにもなります。

管理栄養士も推奨!ぶどうは皮ごと食べて賢く秋の味覚を楽しもう

秋になると味わいたくなるぶどうは、皮ごと丸ごと食べることで栄養を逃さず、健康効果も高めることができます。抗酸化作用の強いポリフェノールや豊富な食物繊維が含まれる皮を捨ててしまうのは、もったいない。旬のぶどうを丸ごと味わうことで、おいしさも健康も手に入れましょう。

また、皮ごとの食べ方や保存方法を工夫することで、秋のぶどうをより長く楽しむことができます。今年の秋はぜひ一手間かけて、ぶどうの皮を剥かずに賢くおいしく食べてみてくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。