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管理栄養士「今日からやめて」→実は『れんこん』が台無しになる…やりがちなNG行動とは?

  • 2025.9.16
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

シャキシャキとした食感とほっくりとした甘みがおいしい「れんこん」。和食のみならず、洋食や中華でも重宝される食材ですよね。でも、実は日常的にやりがちな「れんこんの扱い方」に、せっかくの栄養やおいしさを損なってしまうNGポイントがいくつかあるのをご存じですか?この記事では、れんこんの良さを最大限に引き出すために避けるべきNG行動を管理栄養士が詳しく解説します。

知って損なし!「れんこん」とは?栄養の宝庫が台無しになる理由

れんこんは冬から春にかけて旬を迎える根菜で、家庭料理でもお馴染みの食材です。ビタミンCが豊富で、コラーゲンの生成を助け、風邪の予防や美肌効果も期待ができます。さらに食物繊維もたっぷり含まれており、腸内環境の改善や便秘解消に役立ちます。

ところが、この貴重な栄養を台無しにしてしまう習慣があります。代表的なものがれんこんを長時間水にさらすこと。変色を防ぐために行われる工程ですが、長時間水にさらすことでビタミンCなどの水溶性の栄養素が流れ出してしまいます。

また、間違った保存方法で栄養を台無しにしてしまうことがあります。例えば、切り口をそのままにして冷蔵庫へ入れる、密閉せずに保存する、水に浸した状態で長時間保存する、などの方法です。これらはいずれも乾燥や過湿、酸化、細菌の繁殖を招き、れんこんの食感や栄養価を損なう原因になります。

おいしく栄養もキープ!失敗しないれんこんの上手な扱い方と調理法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どのようにれんこんを扱えば良いのでしょう?まず切ったあとに長時間浸けておくのは避けましょう。水にさらすのは5分以内にとどめ、その後はキッチンペーパーなどで水分をしっかり取ると、栄養の流出を抑えつつ加熱したときの食感がしっかり残ります。

保存方法は、れんこんの状態によって異なります。泥付きれんこんは乾燥に強いので、新聞紙に包んで冷暗所で1週間ほど、冷蔵なら2週間程度もちます。洗ってあるものは傷みやすいため、湿らせたペーパーで包みポリ袋に入れて冷蔵し、1週間以内に使用を。カットしたれんこんは切り口をラップで覆って冷蔵庫へ。水に浸す場合は変色防止になりますが、栄養が流れやすいため翌日までに使い切りましょう。

今日から試してみたいれんこんの調理のコツ

れんこんはシンプルながら栄養素の高い万能食材ですが、扱い方を間違えると台無しになってしまいます。実際、よくやってしまいがちなNG行動は「切ったまま長時間水にさらす」「切り口を空気に触れる状態で保存する」など。これらを避けるだけで、れんこんのおいしさが格段にアップします。

今日からは、れんこんは切ったら水につけるのは短時間にとどめ、保存する際には、れんこんの状態に応じた方法で保存する習慣をつけましょう。ちょっとした工夫で、れんこんの魅力をさらに楽しめるはずですよ。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。