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食パンの保存、「冷蔵」は実はNGだった?!→管理栄養士が教える、“ふわふわ”をキープする意外な方法とは?

  • 2025.8.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎日の朝食に欠かせない「食パン」。ふわふわで柔らかく、焼き立ての食感をできるだけ長く楽しみたいですよね。でも実は、よかれと思ってやっている「冷蔵保存」がパンの美味しさを台無しにしてしまうってご存知でしたか?管理栄養士が教える、“ふわふわ”を保つ意外なポイントと、その理由をじっくり解説します。保存の悩みを解消して、いつでも食パンを贅沢に味わいましょう!

冷蔵庫は食パンの敵?保存の基本とその意外な落とし穴

食パンの保存といえば「冷蔵庫に入れておけば長持ちする」と思い込んでいる方は多いかもしれません。しかし、実は冷蔵庫の中は食パンにとって理想的な環境とは言えません。パンの主成分であるデンプンは、低温環境下で急速に老化が進む「パンの老化現象」が起きやすく、結果としてパンの柔らかさが失われ、パサつきやすくなってしまうのです。

この老化現象は単なる乾燥とは違い、デンプンの分子構造が変化してしまうことで起こるため、冷凍や常温の保存方法とは異なるメカニズム。冷蔵庫は温度が低いものの湿度が一定に保たれないため、パンの水分が逃げて硬くなることも多いんです。つまり、「冷蔵=保存に適している」ではなく、食パンにはむしろマイナスの影響が大きいことを知っておきましょう。

管理栄養士推薦!ふわふわを保つ保存テクニックとは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすれば食パンのふわふわ感を長持ちさせられるのか?管理栄養士がすすめる正解は「冷凍保存」です。冷凍庫は-18℃以下の低温でパンの老化を遅らせられるうえに、パンの水分が逃げづらい環境をつくることができます。

ただし、冷凍する際は食パンを1枚ずつアルミホイルで包んだあとラップやフリーザーバッグでしっかり包み、空気に触れさせないことがコツ。こうすることで、冷凍焼けを防ぎ美味しさがそのままキープできるのです。市販の保存袋を使うのも便利ですが、密閉性が高いものを選ぶことが、味の劣化を防ぐ大事なポイントです。

解凍するときは、自然解凍でもトースターや電子レンジでもOK。特に電子レンジで軽くあたためると、焼き立てのような香ばしさや食感がよみがえり、まるで買ったばかりの食パンのような味わいが楽しめます。

食パンのふんわり食感を守るために避けたい冷蔵保存とおすすめの冷凍テク

食パンの「冷蔵保存」が意外にもNGである理由は、0〜10℃の低温によりデンプンの老化が進み、せっかくのふわふわ食感が損なわれてしまうから。管理栄養士が推奨するのは、冷凍保存で鮮度と美味しさをしっかりキープする方法です。

忙しい毎日でも、正しい保存方法を取り入れるだけで朝食がもっと豊かになるでしょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。