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管理栄養士「できるだけやらないで…」→実は『大根おろし』の栄養が台無しになる…避けるべき“NG行動”とは?

  • 2025.8.29
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

お料理にさっぱり感と栄養をプラスしてくれる「大根おろし」。和食はもちろん、洋風メニューのアクセントとしても大活躍ですよね。でも、ちょっとした扱いの違いで、大根おろしの栄養成分がぐっと減ってしまうのをご存知でしょうか?特に管理栄養士が注意喚起する「やらないでほしいNG行動」があるんです。この記事では、そのNG行動と正しい大根おろしの楽しみ方について、わかりやすく解説していきます!

見逃せない栄養素が豊富!大根がもつ健康パワーの秘密

まず、大根の栄養について詳しくみていきましょう。大根はカロリーが低いうえに、ビタミンCや食物繊維、消化を助ける酵素など、多彩な栄養素を含んでいます。ビタミンCは皮膚の健康を保ち、免疫力アップにも役立つことで知られています。大根の栄養素は皮の近くに多く含まれるため、皮付きのまま調理するのがおすすめです。

また、食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善やコレステロールの低下にも効果的。大根に含まれる不溶性食物繊維は腸の動きを活発にし、健康的な排便を促します。さらに大根には「ジアスターゼ」「プロテアーゼ」「リパーゼ」といった消化や健康に役立つ幾つかの酵素が含まれており、胃もたれや消化不良を和らげてくれます。これは脂ののった魚料理や、肉料理と一緒に食べると、体への負担が軽くなるといわれています。

大根おろしのNG行動と、正しい扱い方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

前述の消化酵素は、加熱や酸に弱く、空気に触れると酵素活性が落ちる可能性があると言われています。そのため、大根はすりおろしたら栄養が失われる前に早めに食べるのが良いでしょう。また、鍋に入れたりすることもありますが、生で食べたほうが大根の酵素の効果を取り入れることができます。

また、すりおろす際も皮付きがおすすめ。皮の部分にも栄養が多く含まれています。ただし、表面の汚れはしっかり落としましょう。

栄養を最大限活かす皮付き&生で食べよう

大根おろしは健康に嬉しい栄養素がたくさん詰まっている食材ですが、その良い成分を台無しにするNG行動も存在します。できるだけ皮付きのまますりおろして、すぐ味わうのが健康効果を引き出すコツ。

普段の料理のちょっとした扱いの違いが、栄養の摂取量に大きく影響することを知って、賢く美味しく大根おろしを楽しみましょう!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。