《マリメッコ》がたくさんあってかわいい！ヘルシンキのおしゃれな一人暮らしを覗き見

幸福度NO.1 の国フィンランド。その首都、ヘルシンキの暮らしってどんな感じ？ということでお部屋を拝見。職業、家族構成、趣味趣向、間取りもばらばら、工夫もさまざま。今回の取材で見えたのは「部屋は人生」だということ。居住空間には個人の人生観が色濃く映し出されているのです。

バルコニーのある部屋に住むのが夢だったロッタが選んだ住まいは、若者に人気のカッリオ地区にある1LDK。

憧れの地域にある狭い部屋と、少し中心からは離れるけれど理想の間取りのこの部屋で悩んだ末、ここに決めた。

フリーランスのイラストレーターを経て《マリメッコ》でもテキスタイルデザイナーとして働いたロッタは、のびのびと踊るようなお花の作品で知られている。

お部屋にも作品が持つ空気感と同じ雰囲気が漂い、優しい中に力強さも感じる色合わせがとても印象的。

小さい頃からお花が大好きでよく描いていたというロッタにアートの道へ進む後押しをしてくれたのは、亡くなったおばあちゃんだった。

そんなおばあちゃんもお花が好きで、8 歳の頃に愛用していたお花の図鑑をロッタにプレゼントしてくれた。その本がいちばんの宝物で、そこからインスピレーションを受けた絵柄を《マリメッコ》で発表したことも。

「お部屋でリラックスしながら、日本で買ったカラフルなペンでお花の絵を描くのが幸せな時間。大好きなおばあちゃんとのつながりを感じるの」もうすぐこの部屋に住んで初めての夏が訪れる。

バルコニーで本を読んだり、絵を描いたり、お花を育てる時間が待ちきれないそう。

photograph_Yoshida Taisuke
coordination & text_Kitsune
edit_Suzuki Mikiya〈KIP Inc.〉
design_Yamamoto Katsura

FUDGE vol.264 2025年7月号より