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「お願い、やめて…」乳がん手術をめぐる家族会議。母の涙の懇願に娘が出した答えとは?<子どもの命か私の命か>

  • 2025.8.4

28歳のルナさんは妊娠中に胸のしこりに気付き、大学病院で検査を受けた結果、乳がんと診断されました。年齢的に早期治療が望ましく、妊娠を継続したいルナさんと治療を優先してほしい夫の意見は対立。しかし姉との会話をきっかけに、ルナさんは出産への意思を固めます。
ところが夫は「普通の出産・育児ではない」と“普通であること”にこだわり、ルナさんは離婚を決意。離婚話を進めている最中に夫の浮気現場を目撃したことが決定打となり、最終的に離婚が成立しました。

ルナさんは会社を休職し、本格的ながん治療がスタート。治療の過程で「乳房温存療法」にするか「乳房切除術(全摘出術)」にするかという選択を迫られました。両親に相談すると……。

「乳房温存?全摘?」揺れる私が下した“覚悟の決断”とは

※乳房温存療法…乳房全体を切除するのではなく、がんとその周囲の組織のみを取り除いて乳房を残す手術法

ルナさんの母親は、乳房温存では再発の可能性があることを懸念し、全摘を選択するよう懇願しました。母の思いを受け止めたルナさんは、最終的に全摘を決断します。

母乳で育てられないことに寂しさを覚えるルナさんに対し、姉は産後も続く治療を見据え、ミルク育児を提案。姉の言葉を胸に、ルナさんは「おなかの赤ちゃんと共に生き抜く」と決意を新たにするのでした。


全摘を選択しても、反対側の乳房から授乳はできます。治療中の場合、授乳が可能かどうかは治療内容によって異なるため、希望の有無を含めて必ず主治医と相談しましょう。

子どものためにも、まずはルナさん自身の病気を治すことが最優先です。すべてをひとりで抱え込まず、家族や公的機関など周囲のサポートを積極的に活用しながら、産後の生活を無理なく過ごしてほしいですね。


監修者:医師 三鷹レディースクリニック院長 天神尚子 先生

日本医科大学産婦人科入局後、派遣病院を経て、米国ローレンスリバモア国立研究所留学。その後、日本医科大学付属病院講師となり、平成7年5月から三楽病院勤務。日本医科大学付属病院客員講師、三楽病院産婦人科科長を務めた後、退職。2004年2月2日より、三鷹レディースクリニックを開業。


著者:マンガ家・イラストレーター つきママ

ベビーカレンダー編集部

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