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管理栄養士「今日からやめて」→実は『きゅうり』を劣化させている…意外とやりがちな“NGな保存法”とは?

  • 2025.8.23
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い季節やサラダに欠かせない「きゅうり」。シャキシャキの食感と爽やかな味わいで、食卓の名脇役ですよね。でも、そのおいしさや栄養を長持ちさせるための保存法、正しくできていますか?実は管理栄養士が「今日からやめて!」と言われるほど、やりがちなやってはいけない保存法があるんです。知らず知らずのうちに、あなたのきゅうりを劣化させてしまっているかもしれません。今回は、そのNG保存法の真相と正しい保存方法をわかりやすくご紹介します。

きゅうりをダメにしてしまう意外な「NG保存法」って?

スーパーなどで買ってきたきゅうり、ついつい冷蔵庫の野菜室にビニール袋に入れてそのまま保存していませんか?実はコレ、きゅうりの劣化を早める代表的なNG保存法です。

きゅうりは水分が多く、低温や湿気に非常に弱い野菜。冷蔵庫の約4℃以下の温度では低温障害を起こしやすくなり、表面が黒ずんだり、シナシナして食感が悪くなります。また、元々水分が多いきゅうりは湿気に弱く、密封された袋に入れられると蒸れて傷みやすくなるのです。

そのほか、きゅうりの保存に関して多くの人が気づかずやってしまいがちなのが「冷凍保存」もNG。冷凍すると組織が壊れてしまい、解凍後は水っぽくなり味も食感も落ちてしまうため、基本的におすすめできません。

「きゅうりは冷蔵庫に入れれば何とかなるだろう」と安易に保存袋に入れる人が多いですが、水分蒸発や低温によるダメージで鮮度が一気に落ちてしまいます。

正しいきゅうりの保存方法と劣化を防ぐポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どうすればきゅうりの鮮度を長持ちさせられるのでしょうか?実はちょっとした保存の工夫でガラッと変わります。

まず注目したいのが「保存温度」。きゅうりは10℃前後の比較的冷えすぎない環境を好みます。キンキンに冷えた冷蔵庫の野菜室は実は最適ではなく、できれば冷蔵庫の扉側や野菜室の温度調節機能がある場合は少し高めに設定するのが理想です。

次に保存方法は、「湿らせたキッチンペーパーで包んで、通気性のある袋やペーパータオルを利用」するのがおすすめ。これにより適度な湿度を保ちながら、蒸れを防ぐことができます。完全密封するのは逆効果なので注意しましょう。

また、きゅうりは買ったらできるだけ早めに食べるのが基本ですが、保存期間を延ばしたい場合は、カットせずに丸ごと保存するほうが鮮度を保ちやすいです。カットしたきゅうりは、切り口からどんどん水分が蒸発して味や食感が落ちやすくなります。

これらの方法を知っておくことで、いつでもみずみずしく美味しいきゅうりを楽しむことができます。

きゅうりは適度な湿り気と換気が大事」ということを知ってから、我が家の冷蔵庫でもきゅうりの鮮度がかなり違うようになりました。

簡単ケアできゅうりを長持ち!ちょっとしたコツを日常に

まとめると、きゅうりの保存で避けるべきは「冷蔵庫の冷えすぎと密封しすぎ」。これにより低温障害や蒸れが起きて、せっかくの美味しさが一気にダウンしてしまいます。正しくは10℃前後のあまり冷えすぎない場所で、通気性も確保された包み方で保存することが大切です。

また、買ったらできるだけ新鮮なうちに食べること。カットしたものはなるべく早く食べ切り、丸ごとのきゅうりを保存する場合は先述のコツを活用しましょう。こうした基本的なポイントを押さえておくと、スーパーで買ったきゅうりが最後までおいしく楽しめ、食材の無駄も減らせます。

夏の食卓によく出る「きゅうり」。季節の野菜を美味しく、かつ無駄なくいただくために、ぜひ今日から正しい保存法を始めてみてくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。