1. トップ
  2. 管理栄養士「今日からやめて」→実は『大葉』を劣化させている…意外とやりがちな“NG保存法”とは?

管理栄養士「今日からやめて」→実は『大葉』を劣化させている…意外とやりがちな“NG保存法”とは?

  • 2025.8.24
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

お料理のアクセントやお刺身の薬味など、さわやかな香りと風味が魅力の「大葉(しそ)」。冷蔵庫で保存しているはずなのに、いつの間にか黒ずんだり、しんなりして風味が落ちてしまった経験はありませんか?実は、日々の何気ない保存方法が大葉の鮮度を大きく左右しているんです。管理栄養士の視点も交えつつ、今日からやめたほうがいい“NG保存法”や、正しい保存法を徹底解説していきます。

冷蔵庫の中に入れるとシナシナに…

大葉は水分が多くデリケートな葉で、適切な環境で保管しないとすぐに水分を失いシナシナになってしまうのです。

主な原因の1つが「湿度の低さ」。冷蔵庫は温度を低く保つ反面、庫内の湿度が低く乾燥しやすい環境です。水分を多く含む大葉は、湿度が足りないと葉の細胞から水分が蒸発しやすく、結果的にシナシナになってしまうのです。また、冷蔵庫内で直接冷気に当たると、葉の細胞が傷みやすくなり、変色や劣化も早まります。

さらに、大葉は呼吸をしている生鮮食品。呼吸の速度は温度や環境によって変わりますが、冷気に長時間さらされることで呼吸が乱れ、早く劣化が進んでしまうことも知られています。つまり、冷蔵庫に入れても単純に「冷やすだけ」では長持ちしないのです。

プロが教える!大葉を長持ちさせる正しい保存テクニックとは?

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは具体的に、どのような保存方法が大葉の鮮度を守り、劣化を防げるのでしょうか?約2週間ほど持つ方法をお伝えします。

  1. 茎の先を切る:束ねた大葉の茎の先端を1~2 mmほどカット。切った後はすぐに、水中に差し込むようにすると空気の侵入を防げます
  2. 水の量:縦長の容器に水を1〜2 cmほど入れ、葉ではなく茎だけが浸かるように入れましょう。葉が水に触れると傷む原因になることも。
  3. 密閉して野菜室で保存:容器にふたをして保存しましょう。ふたがなければラップ+輪ゴムでもOK。

    野菜室に入れて、3〜4日に一度水を替えれば約2週間鮮度を保てます。ただし、冷蔵室に入れると冷えすぎで葉が黒くなることもあるため、冷気の直接当たらない場所か、できれば野菜室に保存しましょう。もし葉が黒く変色した場合は、その部分を除いて使うのが良いとされています。

大葉の鮮度をキープしよう!

大葉はかなりデリケートな食材。購入したままの状態で冷蔵庫に入れておくとシナシナになってしまって食感などに影響することも…今回ご紹介した正しい保存法を取り入れれば、大葉の爽やかな香りや美しい緑色を長く楽しむことができます。

毎日の食卓に彩りと風味を添えてくれる大葉だからこそ、劣化を防ぐ保存術を身につけて、おいしく無駄なく使い切りましょう。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。