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管理栄養士「今日からやめて」→実は『パスタ』の味を劣化させている…意外とやりがちな“NG保存法”とは?

  • 2025.9.6
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

パスタは忙しい日の強い味方。さっと茹でて食卓に出せる便利さは格別ですよね。でも茹でて余った時や作り置きする時、どう保存したらいいのか迷った経験、ありませんか?実はやってしまいがちな“NG保存法”が存在しています。この記事では、知らぬ間にやっているかもしれないNGな保存法についてわかりやすく解説します。

見落としがちな乾燥パスタの保存トラブルとは?

乾燥パスタは家に常備している方も多いですよね。つい置きっぱなしにしてしまいがちですが、保存の仕方次第で劣化は進んでしまいます。まず、乾燥パスタは未開封なら賞味期限が長いですが、開封後は湿気の影響を受けやすく、保存環境によっては風味が落ちたり、最悪の場合カビや虫の原因にもなってしまいます。

さらに、特に多いNG保存法は、開封後のパスタをパッケージ袋のままキッチンの棚に置きっぱなしにすることです。開封した袋の口を、ゴムやクリップで閉じただけだと、パスタに湿気が入り込みやすくなり、結果としてパスタの表面がべたついたり、風味が落ちてしまいます。また、冷蔵庫のチルド室など湿度の高い場所に置くのもNGです。

湿気や臭い侵入を防ぐ!乾燥パスタの理想的な保存方法とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

パスタを長くおいしく楽しむためのコツは、開封後の保存方法にあります。まず開封後は密閉容器にきちんと移し替えるのが鉄則です。プラスチック製やガラス製の密閉容器なら、空気や湿気の侵入をしっかり防げるのでパスタの状態を良好に保てます。パッケージ袋にジッパーがついている商品もありますので、その場合はしっかりと口を閉じて密封することが大切です。

保存場所は、直射日光を避け、できるだけ湿度が低く温度変化の少ない場所を選びましょう。パスタは常温保存が基本です。キッチンのコンロ周りやシンクそばは湿気が多いので避けてください。野菜室や冷蔵庫も湿度が高いため、乾燥パスタの保存には向きません。

さらに、パスタは匂い移りもしやすい食品です。香りの強い食品(カレー粉、コーヒー、にんにくなど)とは別に保存することも、おいしさを保つための重要ポイント。密閉容器はこの点でも役に立ちます。

今日から見直してみて!

乾燥パスタは確かに長期間保存できる便利な食材ですが、間違った保存方法ではせっかくのおいしさが損なわれてしまいます。今回ご紹介した開封後に袋のまま置く、湿度の高い場所に置く、匂いの強い食材の近くに置くなどのNG保存法は避けましょう。その代わりに、開封後は密閉容器に移し、直射日光を避けて常温で保存しましょう。湿気と匂い移りを防ぐことで、パスタのおいしさを長く楽しむことができますよ。

今回の記事を参考に、保存方法を見直してみてはいかがでしょうか。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。