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管理栄養士「今日からやめて」→実は『料理酒』を台無しにさせている…意外とやりがちな“NG行動”とは?

  • 2025.9.4
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

料理の味付けに欠かせない料理酒。香りや旨味を引き出してくれる調味料の代表格ですが、実は日頃何気なくやっている使い方が、せっかくの風味を台無しにしてしまっているかもしれません。管理栄養士も「今日からやめてほしい」と指摘する、意外なNG行動とは何でしょう?今回は、料理酒の風味を劣化させる原因と正しい使い方についてじっくり解説していきます。これを読めば、いつもの料理がぐっとおいしくなること間違いなしです!

料理酒の風味が落ちる原因と避けるべきNG行動

料理酒は、アルコールと塩分がバランスよく含まれており、煮込み料理や炒め物の味を引き立て、食材の臭みを抑えたりする役割を持っています。しかし、保存方法や使い方を間違えるとせっかくの風味が劣化してしまいます。特に注意したいNG行動は「開封後の長期間放置」「直射日光や高温多湿での保管」「密閉せずに保存する」です。

まず、開封後の料理酒は空気に触れることで酸化が進み、風味や香りが弱まります。酸化によって雑味が生じ、味が落ちてしまいます。さらに、常温での保管はアルコールが揮発しやすく、香り風味が飛んでしまうことも。これらが積み重なると、料理酒本来のコクやまろやかさが薄れてしまい、仕上がりの味がぼんやりしてしまうのです。

また、密閉が甘いとアルコールが飛びやすく、劣化を一層早めてしまいます。このように開封後の取り扱い次第で料理酒の品質は大きく変わります。風味を保つためには、正しい保存と管理が欠かせません。

劣化を防ぐ最適な保存法と使い切りのコツ

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、料理酒をより長く新鮮な状態で楽しむにはどうしたらよいのでしょうか。まず、大切なのは「冷暗所での保存」。開封前は常温保存で問題ありませんが、開封後は直射日光を避け、冷暗所や冷蔵庫などに移すことで酸化や揮発を最小限に抑えられます。さらに、料理酒の瓶の口は使用後必ずきっちりと閉め、密封状態を保つことが風味維持の基本です。

実践的な使い切りのヒントとしては、「使い切りやすいものを購入する」ことが挙げられます。料理酒は1リットル前後のボトルで売られていることが多いですが、最近では500mlや300ml入りの使い切りやすいサイズも多く販売されているため、これらを活用するのもおすすめです。また、料理酒は冷凍保存も可能ですが、風味が少し落ちるので特別な場合以外は冷蔵保存がベストです。

さらに、もし料理酒の風味が少し落ちてしまったなと感じる場合は、煮込み料理に使って「加熱してアルコール分を飛ばす」方法でカバーするのもテクニックの1つです。

料理酒の正しい扱いでワンランク上の味わいを手に入れよう!

料理酒は、料理の美味しさを引き立てる影の主役。ちょっとしたNG行動で風味を失ってしまうことが多いですが、適切な保存方法を知っていれば仕上がりの味もぐっとよくなります。ポイントは開封後は冷蔵保存し、瓶の口はしっかり密閉すること。さらに普段の使用頻度を考えて、小容量タイプを選んで使い切るということを心がけるだけで、風味の劣化をかなり防止できます。日々の調理に便利な料理酒だからこそ、正しく保存して美味しさを存分に活かしたいですね。

この記事を参考に、ぜひ今までの何気ない保存や使い方の見直しをしてみてください。ほんの少しの気配りで、いつもの料理がさらに豊かで香り高い味わいに変わるはずです。今夜の食卓がもっと華やかになることを願っています!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。