1. トップ
  2. プロ「その選び方、NGかも」→実は多くの人が勘違いしている…『キウイ』の“残念な見分け方”とは?

プロ「その選び方、NGかも」→実は多くの人が勘違いしている…『キウイ』の“残念な見分け方”とは?

  • 2025.8.19
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーや市場で見かけるキウイ。ついつい「熟れすぎているかな?」と心配になって、食べ頃かどうか判断に迷うことはありませんか?実は、多くの人が「これは熟れすぎかも」と勘違いしてしまう見分け方が存在します。知らずに買うと、せっかくのキウイがただの“残念な果物”に…そんな悲劇を防ぐために、今回はキウイの「熟れすぎ」の見極め方とその誤解についてわかりやすく解説します。

見た目や硬さだけじゃ決められない?キウイの「熟れすぎ」サインの誤解を知る

キウイの熟れ加減を判断するとき、一般的に多くの人がまずチェックするのが「皮の見た目」や「硬さ」ではないでしょうか。例えば、皮が黒ずんでいたり手で押すとすぐにグニャッと沈むようなキウイは「熟れすぎている」と考えがちです。しかし、この見方は必ずしも正しくありません。

キウイの皮は元々少し産毛のような毛が生えているため、出荷時や店頭での摩擦、保管状況によって黒っぽくなることがあります。この皮の変色が、傷んだ印象を与えやすいのです。また、キウイは追熟する過程で内部が柔らかくなりますが、柔らかさだけで「熟れすぎ」と判断するのは気が早いかもしれません。

熟し具合は「香り」と「硬さ」で判断!

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず注目したいのはキウイから漂う「香り」。熟したキウイは甘くフルーティーな香りが強くなります。逆に香りが弱くほとんど感じられないキウイは未熟で、酸味が強い場合が多いです。また、食べごろを過ぎて熟したキウイ(主にゴールドキウイ)は果肉の糖分が発酵しかけてアルコールのような香りがするため、注意が必要です。

次に硬さ。手でヘタのあたりを軽く押してみて、少しだけ弾力を感じられる程度が理想的。硬すぎるのはまだ熟していない証拠で、かといって押して潰れそうになるほど柔らかすぎるのは確かに熟れすぎのサインです。ただし、柔らかいからと言ってすぐに捨てるのはもったいない状態。切ってみて香りが問題なければ食べ頃です。

また、極端に黒ずんでいたり、強い異臭がしたり、果汁が漏れている場合は熟れすぎどころか腐敗のサインなので注意しましょう。こうした「見た目以上」のチェックポイントを知ることで、食べ頃のキウイを見逃さず、無駄なくおいしくいただけます。

せっかくのキウイを無駄にしないために…

せっかく買ったのに熟しすぎて食べ頃を逃すのはもったいないですよね。そういった時は、冷凍保存がおすすめ。常温であれば2日程しかもちませんが、冷凍保存することで1ヶ月程はおいしく食べることができます。

冷凍する場合は、1つずつ皮ごと洗ったあと、水気をよく拭き取って皮を剥いて果肉を好みの大きさにカットしてからラップに包みましょう。最後にジッパー付きの保存袋に入れて密閉した状態で保存しましょう。

おいしいキウイを楽しもう!

今回は、キウイの“熟れすぎているサイン”について、多くの人が陥りやすい見分け方の誤解と、正しい見極め方をご紹介しました。柔らかさだけで判断すると、本来なら食べ頃のキウイを見逃したり、逆に食べられない過熟品を買ってしまうことがあります。

次にキウイを選ぶときには、美味しい食べ頃のものを選べるように、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてくださいね。


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

undefined

フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。