管理栄養士「避けたいところ」→実は『ケチャップ』風味を劣化させる…意外とやりがちな“NG保存場所”とは？

2025.8.19

家庭の冷蔵庫に当たり前のように入っているケチャップ。でも、あなたが続けているその保管方法、実はNGかもしれません。

管理栄養士も驚くほど多くの方が間違った方法でケチャップを保存しているのです。ケチャップの味や品質を長く保つためには、ちょっとした工夫が必要。見逃しがちな「正しい保存方法」と間違えやすいポイントをわかりやすくご紹介します。

知らなかった！ケチャップを保存するときの落とし穴とは？

ケチャップはトマトを主原料とした調味料で、適切に保管しないと風味が落ちたり、品質が変わったりすることがあります。多くの家庭では、開封後のケチャップを冷蔵庫のドアポケットに入れているケースがよく見られます。しかし、このドアポケットは温度変化が激しく、ケチャップの酸化や変質を促進しやすい環境となっているんです。

また、ケチャップは酸味が強く比較的保存性が高いと思われがちですが、長時間の放置や高温状態は品質を劣化させる要因になります。開封後の常温保存も推奨されていないため、間違った場所や状況での保管は避けたいところです。

家庭での保存では、特に開封後の扱いが重要。空気に触れる時間が長くなるとケチャップが酸化しやすくなり、カビの発生リスクも上がります。つまり、「何気なく」「そのまま入れておく」のは品質低下の原因になるのです。

また、意外に知られていないのが「逆さま保存」。蓋を下にして保存する家庭も多いですが、トマトの水分が分離しやすく、逆さまにすると次に使う際に水っぽくなってしまうことがあるので、蓋は上にして保存したほうが良いでしょう。

ケチャップを長持ちさせる驚きの保存テクニック！

では、ケチャップはどうやって保存すべきなのでしょうか？管理栄養士がすすめるのは「冷蔵庫の冷蔵室の奥の方」に保存する方法です。ドアポケットに比べて温度が安定して低い場所なので、風味をキープしやすいのです。また保存容器のふたは、しっかり閉めることがポイント。

それから、使用頻度が低い場合は、1ヶ月を目安に使い切ることを意識しましょう。トマトの酸味が変化したり、色やにおいに違和感を感じたら無理して使わず処分するのが安全です。さらには、冷凍保存も可能ですが、食感や味に若干の変化は出るためおすすめの保存方法ではありません。

NGな保存法は今日から変えて

ケチャップは温度変化の激しい場所に置くと、風味や品質が落ちる原因になってしまうのは驚きですね。

ポイントは冷蔵庫の奥の冷蔵室でしっかりふたを閉め、早めに使い切ること。

何気なくやっているNG習慣も多いため、今日から保存方法を見直してみてはいかがでしょうか？

監修者：かきねキッチン小池三代子（Instagram ／ブログ／X）

管理栄養士×保育士｜実務経験13年｜現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。