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プロ「なるべく避けてください」→実は『夏野菜』が傷みやすくなる…やりがちな“NG保存法”とは?【フードコーディネーター監修】

  • 2025.8.19
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い日が続き、スーパーや市場には新鮮な夏野菜がずらりと並んでいます。トマトやナス、キュウリ、ピーマンなど、彩りも鮮やかで食卓を涼しげにしてくれる夏野菜は、夏の食卓になくてはならない存在。しかし、せっかく買った夏野菜が気づけばすぐに傷んでしまった、なんて経験はありませんか?

実は、多くの方が日常的にやってしまいがちな『NG保存法』が原因で、夏野菜の鮮度が急激に落ちてしまうことがよくあるんです。そこでフードコーディネーターが教える、夏野菜を長持ちさせるコツと、ついやってしまいがちな失敗を詳しく解説します。

野菜別に要チェック!保存のNGポイントとは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏野菜には水分が多く繊細なものが多いため、保存方法によっては傷みやすくなってしまうことがあるんです。では、夏野菜をおいしく長持ちさせるにはどうすればよいのでしょうか?まず、代表的な夏野菜別に正しい保存ポイントと避けたいNG例を紹介します。

  • トマト:まだ青みが残っていて硬めのトマトは、冷蔵庫よりも常温保存が基本。熟しすぎたトマトは冷蔵庫保存で数日持ちますが、基本的に寒さに弱いので、できれば冷蔵庫ではなく冷暗所に保管しましょう。ただし、冷蔵庫で保管する場合はチルド室での保存はNG。温度が低過ぎると傷みが進む可能性があるため、野菜室にいれるほうがよいでしょう。

  • キュウリ:キュウリも寒さに弱いため、チルド室ではなく野菜室での保管がよいでしょう。また、冷蔵庫に入れる時は、濡れた状態でビニール袋などに入れると痛みやすいので、水気は拭き取ってから新聞紙などにくるんで保管するのがおすすめです。

  • ナス:ナスも寒さに弱いため、冷蔵庫にいれる場合はキッチンペーパーなどで1本ずつくるんでから保管しましょう。また、こちらも野菜室での保管がおすすめ。真夏などの暑い季節でなければ冷蔵庫ではなく冷暗所に保管するほうがよいでしょう。

  • ピーマン:冷蔵庫で保管する際は、水気をしっかり拭きとりましょう。その後、1個ずつラップで包み、寒さ対策をするのがポイント。包んだピーマンは密閉できるチャック付きのジッパーバッグなどにいれ、野菜室で保管するのがおすすめです。

NG保存法の一例として、洗ったり水分がついたままの夏野菜をそのまま冷蔵庫に入れてしまうケースがあります。水分が残ると腐敗の元になってしまうため、避けるのがポイントです。

この他にもNGなポイントが…

他にもNGな保存方法があります。例えばピーマンは1つ傷んでしまうと他のピーマンにも移り、傷んでしまいます。そのため、傷んでいるものがないかきちんと確認し、傷んでいるものはそのままにせず、すぐ廃棄しましょう。

また、トマトはヘタを上にして保存するのはNG。肉厚で比較的傷みにくいヘタ側を下にして保存するのがよいと言われています。

さらに、カット野菜は切り口が酸化や乾燥で傷みやすいので、水気をしっかり切ってジッパー付きの保存袋などに入れ、できるだけ早く使い切るのがおすすめ。保存容器に入れる際は、蓋をしてできるだけ空気に触れにくくすることがポイントです。

夏野菜を上手に保存して食卓をもっと豊かに!

夏野菜のおいしさを長く楽しむためには、保存法に気をつけることが大切です。今回紹介した正しい保存ポイントや避けるべき方法を覚えておけば、夏野菜の鮮度を長く保ち、おいしく楽しむことができます。

これからの季節は調理法だけでなく保存方法も意識して、毎日の食事作りを楽しく快適にしましょう!


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。