「エアコンつけたら、窓ガラスがパキパキ」謎のヒビ割れ被害、相次ぐ…ナゼ？YKKが明かす“まさかの原因”

連日猛暑が続いている中で、すっかり「夏バテ」になってしまっているという方もいらっしゃるかもしれません。しかし…どうやら、この暑さに耐え切れないのは人間だけではないようです。

実は、歴史的な猛暑が続いている中で、窓ガラスにヒビが入ったり割れてしまうといった「熱割れ」被害が続々と報告されています。

猛暑がもたらす意外なトラブルに驚いている方も少なくないようです。しかし、そもそも「熱割れ」とはどのようなメカニズムで発生してしまうのでしょうか？

そこで今回は、SNSでの被害報告と共に、「熱割れ」が起きる原因や対処法などを詳しくご紹介します。

窓ガラスの「熱割れ」被害が続出

窓ガラスが割れてしまう原因はさまざま。しかし、「熱割れ」という現象を知らなかった方は多いようです。

そのためか、猛暑のあまり窓ガラスが割れてしまうことがある事実に、驚きを隠せない人も少なくない様子。

一方で、SNSで「熱割れ」が話題になったことを受け、自宅の窓ガラスの異変の理由に気付かされた人もいらっしゃるのだそう。

もしご自宅の窓ガラスから異音が発生していたら、それは「熱割れ」の予兆なのかもしれません。

また、すでにこの猛暑の影響で、窓ガラスに「熱割れ」が発生してしまった人も少なくないようです。

大手建材メーカーのYKK AP株式会社によると、ガラスは熱によって膨張する性質を持っているのだそう。そのため、直射日光を受ける部分と窓枠などの中に隠れている部分とで、温度の差による熱膨張差が起きてしまうのだとか。

そして、この熱膨張差がガラスの強度を超えてしまった場合、ヒビが入ったり割れてしまうことがあるそうです。この現象が「熱割れ」と呼ばれるものなのだそう。

ガラスの中でも、特に「熱割れ」が起きやすいのが「網入り」。防火性や破片が飛び散り難いなど、さまざまな優れている点があるものの、一般的な板ガラスに比べると、ガラス周辺部の強度はおよそ半分しかないそうです。

SNSでも、自宅の窓ガラスが「網入り」の場合、「熱割れ」にはより気を付けた方がいいという趣旨の注意喚起が相次いで寄せられていました。

なお、窓ガラスの「熱割れ」を防ぐためのポイントとして、YKK AP株式会社は下記の4つを挙げています。

・ガラス面にカーテンやブラインドを密着させない
・暖房、冷房の風を直接ガラスに当てない
・ガラス面に紙やフィルムを貼ったり、ペンキを塗ったりしない
・室内に熱だまりをつくらない

YKK AP株式会社では、もしご自宅の窓ガラスが「熱割れ」を起こしガラスに割れが生じていた場合、すみやかにガラスの交換をお取扱いの建築会社、施工店、工務店、管理会社、販売店などに相談することを推奨しています。

また、SNSでは保険で補償をしてもらえた方も。契約内容によっては保険の補償対象になる場合もあるようです。もし「熱割れ」が起きてしまったら、管理会社のほか、念の為保険会社にも確認しておくと良いかもしれません。

猛暑が続いている中、熱中症対策の徹底が呼び掛けられている状況で、窓ガラスについても「熱割れ」のリスクが高まっているようです。実際に、突然自宅の窓ガラスが割れてしまったという被害報告がSNSでも続出しています。

「熱割れ」を防ぐためにも、YKK AP株式会社が挙げているポイントをしっかりおさえておくべきですね。

また、もし窓ガラスが割れってしまっても慌てずに、まずは施工店や管理会社、保険会社などに連絡するようにしましょう。

まだまだ危険な暑さが続くため、皆さんも「熱割れ」には十分ご注意ください。

出典：YKK AP株式会社「ガラスの『熱割れ』現象について教えてください。」（https://faq.ykkap.co.jp/faq_detail.html?id=695）