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管理栄養士「やらないで」→実は『しょうが』の栄養が台無しになる…NGな“調理法”と“保存法”とは?

  • 2025.8.28
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

しょうがは料理の香りづけだけでなく、健康や美容に効果的な成分がいっぱい。そのパワーを知らずに損していませんか?管理栄養士が「やらないで!」と伝えるしょうがの栄養を台無しにするNG行動とはどんなものなのでしょうか。普段の調理や、何気ない保存方法が、せっかくの栄養を逃しているかもしれません。この記事で正しい扱い方を知り、しょうがの力を最大限生かしましょう!

しょうがの栄養について知っておきたいポイント

しょうがには体を温める効果があることは広く知られています。そのため食事だけでなく紅茶にいれるなどの方法も一般的です。

生のしょうがには抗酸化・抗炎症作用のあるジンゲロールが豊富で、血流促進や殺菌作用がありますが、ジンゲロールは皮の近くに多く含まれているため、皮ごと使うのがおすすめです。

一方、加熱するとジンゲロールはショウガオールに変化し、こちらは体を内側から温め、糖や脂肪の燃焼を促すため、冷え性改善やダイエットに効果的。そのため、ダイエットや冷え性改善を目的で摂取する場合は温めてから摂取するのがよいでしょう。

しょうがの栄養を損なわないために…

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず、「皮をむきすぎてしまうこと」は避けましょう。前述の通り、しょうがの皮にはジンゲロールが含まれているため、よく洗ってそのまま使うか、薄くこする程度にとどめるのがおすすめです。

さらに「保存方法の間違い」も栄養減少の原因。しょうがをそのまま冷蔵に入れると乾燥してしまい、せっかくのしょうがが台無しに。しょうがを保存する際は、乾燥を防ぐためにラップか新聞紙に包み、冷暗所で保存します。水に浸して保存する方法も、鮮度を保つ方法として有効です。水は定期的に変える必要があるため、面倒な方には冷凍もおすすめです!

よく作る料理に合わせて、皮のまますりおろして冷凍したり、スライスして冷凍しておくと、調理の際の手間を省くことができます。

しょうがのパワーで健康に

生のしょうがはリフレッシュや殺菌に、加熱したしょうがは体を温めたいときやダイエットにおすすめです。目的に合わせて使い分ければ、しょうがの力をもっと実感できます。生のしょうがは薬味として刺身や冷ややっこに添えると、殺菌効果や風味を存分に楽しむこともできますよ。また、紅茶に入れる時には、ティーバッグを取り出した後にすりおろししょうがを加えて数分蒸らすと、体を温めるしょうがの力をより感じられるでしょう。さまざまな栄養が含まれたしょうがを最大限に活かすために、保存方法や調理方法を見直してみましょう。

毎日の習慣が、あなたの健康をさらにサポートしてくれるでしょう。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。