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実は『野菜室』にいれないほうがいい野菜があった…管理栄養士が教える“NGな保存方法”とは?

  • 2025.8.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

冷蔵庫の野菜室は、野菜を新鮮に長持ちさせるために欠かせないスペースですよね。でも、実はすべての野菜が野菜室での保存に向いているわけではないんです。管理栄養士も注意を喚起する“NGな食材保存法”とは、どんなものなのでしょう?スーパーで買ってきた野菜をとりあえず野菜室に入れていませんか?この記事では、野菜ごとに適切な保存方法を紹介し、せっかくの美味しさや栄養素を損なわずに保存するためのポイントを詳しく解説します。

野菜室の落とし穴!「全部入れればOK」は大間違い

多くの方が「野菜は冷蔵庫の野菜室に入れるのが一番」と思っていますが、実は野菜の種類によって適した保存場所は異なります。野菜室は通常、冷蔵室よりも少し高い温度設定(約3〜7度)で湿度も高い環境です。こうした環境は野菜の鮮度を保ちやすい反面、寒さに弱い野菜を入れると逆に傷むのを早めてしまうこともあります。

例えば、夏野菜は低温に弱いため、常温保存が基本です。冷蔵庫の冷気に当たることで劣化が進んだり、風味も落ちやすくなることがあります。このように野菜ごとに本来適している保存環境は異なるため、ただ「野菜を全部野菜室に入れる」のは意外とNGな保存法なのです。

それぞれの野菜に合った保存法を知っておこう!

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、野菜室に入れないほうがいい野菜にはどんなものがあるのでしょうか?また、適切な保存法も一緒にご紹介します。

常温保存が適している野菜:

1、イモ類(じゃがいも・さといも・さつまいも)
冷蔵庫では低温障害を起こすため、涼しく乾燥した場所で常温保存が最適。特にさつまいもは要注意。

2、根菜類(タマネギ・しょうが・にんにく)
風通しの良い冷暗所での保存が最適。しょうがは水気を拭き取ってから保存しましょう。

3、夏野菜(きゅうり・オクラ・ナス・ピーマン)
冷蔵庫では低温障害の恐れがあるため、水気を取って涼しい場所で常温保存が望ましいでしょう。

「なんとなく」から卒業!正しい保存でおいしさと栄養をキープ

野菜室に「なんでも入れておけば安心」と思い込んでしまうと、おいしさや栄養が落ちてしまうリスクが高まります。冷えすぎる場所で保存したために味や食感が変わったり、逆に温度や湿度が高すぎて腐りやすくなったりというトラブルも。

今回ご紹介したように、野菜ごとの特性に合った保存環境を整えるだけで、鮮度を長く保ててかつおいしくいただけます。これからは「野菜室に入れればOK」という習慣を見直し、野菜の魅力を最大限に引き出す暮らしをしてみませんか?


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(InstagramブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。