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朝食は『パンとコーヒー』だけ→“午前中に頭が働かない”原因かも…管理栄養士が教える、“最強のプラス1品”とは?

  • 2025.8.22
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「朝はパンとコーヒーだけで済ませている」という人、実はけっこう多いのではないでしょうか?でもそのシンプルすぎる朝食が、午前中の頭の回転の鈍さや集中力の低下につながっている可能性があるんです。朝食は1日のパフォーマンスを左右する大切なカギ。管理栄養士の視点から、脳をしっかり目覚めさせるために加えるべき“最強のプラス1品”について詳しく解説します。

なぜ「パンとコーヒー」だけの朝食では頭が働きにくいのか?

朝食にパンとコーヒーだけを選ぶ人は多いですが、これでは脳の働きに必要な栄養が十分に補給できないことがあります。パンには主に炭水化物が含まれていますが、朝食をこれだけで済ましてしまうと血糖値が急激に上がり、その後に急降下する「血糖値スパイク」という現象を起こしやすいのです。結果として、午前中にだるさや集中力の低下を招くことが知られています。

また、コーヒーには覚醒効果があり一時的に脳を刺激してくれるので、目覚めの一杯として好まれています。しかし、朝食の代わりとするには栄養素が少なく、これだけだと栄養の偏りから体調を崩す恐れがあります。つまり、パンとコーヒーだけでは、脳に必要な「持続的なエネルギー」と「必須栄養素」が不足しているため、午前中のパフォーマンスが落ちてしまうわけです。

さらに、脳の働きを支えるのは糖質だけでなく、タンパク質やビタミン類、特にビタミンB群やオメガ3脂肪酸なども重要。このような栄養素が朝食で不足すると、情報処理や記憶力に影響が出ることが様々な研究で指摘されています。

管理栄養士が教える“脳を目覚めさせる最強のプラス1品”とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、「パンとコーヒーだけ」の朝食に、どんな一品を加えれば頭がスッキリするのでしょうか?管理栄養士が特に推奨するのが、『卵』です。卵は良質なタンパク質の宝庫であり、ビタミンB群やビタミンD、ミネラルも豊富。朝食に食べると、体や脳にエネルギーを補給でき、日中の活動をサポートしてくれます。

さらにタンパク質は、筋肉や皮膚、ホルモンの材料になるため、朝から食べることで代謝を高めたり、集中力アップに役立つと言われています。

また、卵以外にも、ヨーグルトやナッツ類を加えるのもおすすめ。ヨーグルトに含まれる乳酸菌が腸内環境を整え、ナッツは良質な脂質を供給し、脳の情報伝達をサポートにすると言われています。

たった1品プラスするだけで1日のパフォーマンスが変わるかも

「パンとコーヒー」だけの朝食は手軽ですが、脳を活発に動かすには栄養が偏りがち。午前中のぼんやりや集中できない状態は、栄養バランスの乱れが隠れた原因かもしれません。管理栄養士が勧める“最強のプラス1品”、それは『卵』。仕事や勉強の効率がアップする効果が期待できます。

今日からの朝食にぜひ取り入れて、すっきりクリアな頭で毎日を迎えましょう!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。