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“パックのまま”冷蔵庫に入れてない?!→管理栄養士が明かす、『味噌』の風味を“台無しにする”3つのNG保存法

  • 2025.8.17
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

日本の食卓になくてはならない調味料「味噌」。健康や美容にも良いとされ、多くの家庭で常備されていますよね。

でも、実は何気なく行っている味噌の保存方法が、味や品質、さらには健康にも影響を及ぼすことをご存知でしたか?管理栄養士が「避けてほしい」と指摘する、やってはいけない味噌の保管方法があるのです。

この記事では、正しい味噌の保存のポイントと意外と知られていないNGな保存法、その理由を分かりやすく解説します。おいしい味噌を長く安全に楽しむためにも、ぜひチェックしてくださいね。

味噌の基本と知られざる保存の落とし穴

味噌は大豆に麹菌や塩を加えて発酵させた発酵食品です。

発酵によって旨みや栄養素が増し、特有の風味を生み出すのが魅力。保存性も高い調味料とされていますが、その特性ゆえに保管方法には注意が必要です。

例えば、多くの方が缶やパックのままの味噌を常温で保存したり、開封後も密閉せずに冷蔵庫に入れたりしていませんか?これらは味噌の品質を損ねる原因になり得ます。味噌は微生物が働く発酵食品ですので、温度や空気の触れ方次第で風味が変わり、最悪の場合は腐敗やカビの発生につながってしまうのです。

さらに、味噌特有の成分である「酵素」や「乳酸菌」は適切な保存環境でこそ活きてきます。室温が高すぎると発酵が進みすぎて酸味が強くなるほか、風味が劣化することも。ちなみに「味噌は常温保存でよい」と言われることもありますが、夏場の高温期などは冷蔵保存が推奨されます。こうした繊細な管理が味噌の鮮度を保ち、おいしさと安全性を守るポイントになるのです。

やってはいけない味噌の保存方法と正しい扱い方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

管理栄養士が特に注意を促すのは、プラスチックのパックや購入時のビニール袋のまま冷蔵庫で保管すること。

味噌は空気に触れることで劣化が進むため、開封後は購入時の容器ごと密閉保存袋に入れて保存することで品質を保ちやすくなります。保存場所としては、冷蔵庫の中でも温度変化が少ないチルド室が最適で、風味や美味しさをより長く保つことができます

また、濡れたスプーンやおたまを味噌にいれると劣化が進んでしまうので、こちらも避けましょう。

毎日の食卓をもっと美味しく!味噌の正しい保存法まとめ

「管理栄養士が避けてほしい」という味噌のNG保存方法、いかがでしたか?「味噌は常備しておくものだから」とつい軽視しがちですが、正しい保存方法を知ることは食の安全と美味しさを守る大切なポイントです。

季節や環境によって最適な保存温度にも気を配りましょう。正しく管理されていれば、味噌の中に含まれる豊富な栄養素と発酵パワーが最大限に活かされ、毎日の料理がさらに楽しみになりますね。ぜひ今日から味噌の保存方法を見直して、おいしい味噌を安心して味わってください!


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(Instagram /ブログX

管理栄養士×保育士|実務経験13年|現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養相談や献立作成、記事執筆・監修を中心に活動中。「人に寄り添い、無理なく実現できる食生活のサポート」をモットーに、忙しい中でも続けられる、簡単でおいしい時短レシピを発信している。