1. トップ
  2. 電子レンジで解凍した豚肉が『パサパサ』になる…→管理栄養士が教える、冷凍肉が“驚くほどジューシー”になる裏技とは?

電子レンジで解凍した豚肉が『パサパサ』になる…→管理栄養士が教える、冷凍肉が“驚くほどジューシー”になる裏技とは?

  • 2025.8.16
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

冷凍保存した豚肉を使うとき、どのように解凍していますか?実は、多くの人がやってしまいがちな「NGな解凍法」があるのをご存知でしょうか?その方法を使うと、せっかくのジューシーな豚肉の食感が台無しに…。
プロの管理栄養士も「なるべく避けてほしい」と口を揃える、その解凍の落とし穴を今日はじっくり解説します。

なぜ豚肉の「解凍方法」が食感に大きく影響するのか?

豚肉は家庭で冷凍間保存できる便利な食材ですが、解凍の仕方を誤ると、食感や旨みを損ねてしまうことがあります。肉は、内部の水分が凍るときに氷の結晶ができ、その結晶が肉の細胞組織にダメージを与えることが知られています。解凍の方法が不適切だと、このダメージがさらに進み、食べたときにパサついたり硬くなったりしてしまうんです。

特に多いNG解凍法が「電子レンジの強い解凍モードやあたため機能で一気に解凍する」こと。

不均一に温まることで、一部の肉が過熱されてしまい、その結果、余分な水分が出やすくなり、食感が悪化。おいしい豚肉の特徴であるジューシーさが失われてしまいます。

知っておきたい!豚肉の解凍で避けるべきNGポイントとおすすめの解凍法

undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

もっと具体的に、どんな解凍法がNGで、どんな方法がベストなのでしょう?まず避けたいのは、先ほど触れた電子レンジの解凍の他に、「常温で長時間放置する」ことも要注意です。外側は解凍できても内側が凍ったままとなり、解凍ムラができ食感の悪化や衛生面でのリスクもあるためです。

推奨するのは、「冷蔵庫内でゆっくり解凍する」方法。これなら時間をかけて均一に解凍され、肉の細胞へのダメージを最小限に抑えることができます。解凍時間は一晩ほどかかりますが、その分冷凍前と同等の味と食感が期待できます。

また、急いでいる時は「水中解凍や」「氷水解凍」も効果的。密封した豚肉を袋にいれたまま流水や氷水に浸けて解凍する方法です。この方法だと、ムラなく解凍が進みやすく、品質の変化を少なくできるいのでぜひ活用したい方法です。

毎日の調理をもっと楽しむための解凍テクニックまとめ

豚肉はメニューのバリエーションも広く、日常の食事に欠かせない食材。そんな豚肉の解凍方法にちょっとした工夫を加えるだけで、その食感やおいしさは格段にアップします。今回紹介したように、急速な電子レンジ解凍や常温解凍は避けるのがベター。

ぜひ正しい解凍で豚肉のおいしさを存分に味わってみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。