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プロ「できれば注意して」→実は『腸活』のつもりが逆効果に…避けるべき“きのこの食べ方”とは?

  • 2025.8.14
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

腸活や健康志向の高まりで、きのこを「腸に良い食材」として積極的に食べる方が増えています。きのこは食物繊維やビタミンDが豊富で腸に良い働きをしますが、実は「食べ方次第で腸環境を乱してしまうかもしれない懸念」もあるんです。
健康のために続けていた腸活が逆効果になってしまわないように、フードコーディネーターの視点から「できれば注意したい」きのこの気を付けたい食べ方3つを解説します。腸の健康を意識している方は特に必見ですよ!

きのこは腸内環境に良いけれど、食べ方で逆効果に?

きのこは不溶性食物繊維が豊富で、腸のぜん動運動を促し便通改善に役立つとされています。

また、ビタミンDの摂取源として免疫力アップにも貢献。だからこそ「腸活には欠かせない食材」として重宝されています。

しかし、きのこに含まれる食物繊維は素材そのままの状態では消化しにくく、消化されずに腸内で悪玉菌のエサとなりすぎたり、食品が適切に処理されていないと雑菌繁殖の原因になることも。つまり、調理法や下処理を誤ると、腸内環境を乱すことになりかねないのです。

良かれと思って食べていてもしっかり吸収されないのはもったいないですよね。ここからはなるべく注意したい食べ方をお伝えします。

プロが教える!きのこのNGな食べ方3選

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

具体的に注意した方が良いきのこの食べ方を3つ紹介します。どれもやりがちなものなので、今後の食生活の参考にしてくださいね。

1、水洗いする、表面の汚れを拭き取らずに調理する

きのこは土壌や培養基で育ちますが、スーパーで販売されているものは出荷時にある程度清潔にされており、大きな汚れはほとんどありません。水洗いすると風味や香りが損なわれたり、水分を吸って触感が悪くなったりすることがあります。また、水分が付いたまま加熱すると旨みが流れ出てしまうほか、料理自体が水っぽくなるだけでなく雑菌の繁殖を助長しやすくなります。清潔で腸にも優しい食べ方にするために、調理前にペーパーや布巾等で表面の汚れを拭き取りましょう。ただし、表面の汚れが気になる方は、さっと洗いながしてからしっかり水気を拭き取っても良いでしょう。

2、 同じ種類のきのこばかり食べる

きのこは水溶性・不溶性の食物繊維をふくんでいますが、きのこの種類によって含有量のバランスはさまざまです。特定のきのこを偏って食べると、どちらか片方の食物繊維を多く摂取することになり、結果的に腸内環境のバランスが崩れることもあります。どちらも必要な食物繊維のため、違う種類のきのこをバランスよく食べるのが理想的です。

3、天ぷらや揚げ物など、高脂質な調理法ばかりで食べる

高温で揚げたきのこは、食物繊維が大きく減るわけではありませんが、油を多く含むことで腸内環境へのメリットが薄れたり、消化に負担がかかりやすくなります。なるべく炒めや茹での調理法も取り入れてたりしておいしく摂取するのが好ましいです。

 

また、食べ過ぎは逆効果になりかねないので、1日の適量は100g程度を目安に取り入れるのがおすすめ。きのこは他の野菜や発酵食品と組み合わせて食べることで、腸内環境をさらに整えやすくなります。普段の食事では多彩な食材とバランスよく取り入れることも腸活成功のカギですよ。

きのこの食べ方を見直そう

きのこは低カロリーで食物繊維が豊富、腸内環境を良くしてくれる頼もしい健康食品ですが、食べ方が偏ると腸を乱し、逆効果になってしまう懸念があります。特に3つの気を付けたい食べ方は、できるだけ見直していきましょう。

腸が喜ぶ効率の良いきのこの食べ方を心掛けて、健康的な毎日を目指しましょう!


監修者:初崎 麻衣(Instagram / Facebook

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フードコーディネーター・フードスタイリスト。
フードビジネススクール「チュ・ア・レゾン」卒業後、サラダボウル専門店のメニュー監修、調理家電のメニューブックや記事の監修、キッチンツールの監修など、食を通じた企業とのコラボレーション活動を行っている。