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管理栄養士「なるべく避けてください」→実は『内臓を冷やす』原因に…夏に食べがちな“3つのNG食べ物”とは?

  • 2025.8.13
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い夏になると、冷たい飲み物やさっぱりした食べ物が無性に恋しくなりますよね。

ついアイスクリームや冷麺、スイカなどを口にしがちですが、実はこれら夏の定番グルメには身体を冷やす『NG食べ物』が潜んでいます。身体が冷えると代謝が落ちたり、疲れやだるさの原因になることも。

今回は、管理栄養士の視点から、夏の暑さを乗り切るためにも避けたい『身体を冷やす3つのNGな食べ物』を詳しくご紹介します。

冷たい誘惑の裏側!夏に身体を冷やす問題とその影響とは?

暑い季節になると、つい冷たいアイスや飲み物に手が伸びてしまいますよね。ひんやりとした爽快感はたしかに魅力的。しかしその一方で、身体を内側から冷やしすぎることによる夏の落とし穴にも気をつけたいところです。

特に注意したいのが、冷たいものの摂りすぎによる「内臓冷え」。胃や腸が冷えると血流が悪くなり、消化機能が低下して食欲不振や栄養不足につながりやすくなります。これが、夏バテや免疫力低下の一因になることもあるのです。

さらに、夏は汗とともに水分やミネラルが失われ、体内のバランスが乱れやすい季節。熱中症対策のために、水分を摂ることは大切ですが、冷たい飲み物で水分補給をしていると、代謝を落とし、体力の回復機能を妨げてしまう可能性も。

もちろん冷たいものがすべて悪いわけではありません。「摂り方」と「量」に気をつけることが重要です。たとえば、氷たっぷりの飲料ではなく常温の水や麦茶をこまめにとったり、冷たいサラダよりも温野菜やスープを取り入れることで、内臓にやさしく夏の健康維持がしやすくなります

夏こそ、「冷やしすぎない食べ方」を意識して、体の内側から整えていきましょう。

避けたい!身体を冷やす夏の『3つのNG食べ物』とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどんな食べ物が身体を冷やすのか、管理栄養士が避けるべきとする代表的な3つをピックアップします。

1、アイスクリーム・冷たいスイーツ類

夏の定番スイーツであるアイスクリームや冷たいゼリー、フローズンドリンクなどは手に持ったり食べたり飲んだりするとひんやり冷たさを感じますよね。体内に入ってしまうと感じとりにくいですが、これらは消化管を直接冷やして血流を悪くさせ、消化機能を悪化させてしまいます。 時々少量ずつ楽しむことがおすすめです。

2、 冷やし中華・冷麺など冷製麺類

冷やし中華や冷麺などの冷たい麺類も身体を冷やす代表格。これらは冷水や氷でしっかり冷やされた状態で提供されるため、食べることで胃腸の働きが弱まりやすくなります。胃腸の血流が悪くなると、栄養素の吸収効率も落ちてしまい、結果的に、体の回復が遅れ疲れやすくなることがあります。

3、 スイカなど水分が多く非常に冷たい果物

スイカやメロン、キュウリなど水分量が多く、冷やして食べることが多い夏野菜や果物も身体を冷やしやすい食品。このタイプの食べ物は『体を冷やす性質』があり、食べ過ぎると内臓が冷えすぎてしまうことも。特に体が冷えやすい人は、一度に大量に食べるのは避け、常温に近い状態で少量ずつ楽しむ方がよいでしょう。

これらの食べ物を摂取してはいけないというわけではありませんが、食べ過ぎや連日続くと体調を崩す原因になる可能性が高いとされています。暑い夏を元気に乗り切るためには「適量を守る」「食べる時間や組み合わせに気を配る」ことがポイントになります。

身体を内側から温める食べ方で夏バテ予防を!

夏場でも、身体を冷やさずに乗り切るコツは『食べ物の温度や種類を選ぶ』ことに加えて、『温める食材』と組み合わせること。例えばショウガや唐辛子、ネギなど、身体を温める効果が期待できる食材を取り入れると効果的です。

また、温かいスープや味噌汁を食事にプラスする、冷たい食べ物の前後には常温以上の飲み物で温度 身体を調整するなどの工夫もおすすめ。食事のバランスや組み合わせを意識することで、冷たいものの摂取による身体の冷えを和らげることができるのです。

さらに、冷房で室内が冷えすぎないように調整し、適度な運動や入浴で血行を促すのも大切なポイント。部分的な身体の冷えは全身の血行に影響を与えるため、トータルでケアすることが健康維持に繋がります。

夏の美味しさと健康のバランスを取ろう!

夏に食べがちな冷たい食べ物には身体を冷やすNG食品が多いですが、それを知っておくだけでも食生活がぐっと改善します。暑い時期、冷たい食べ物の魅力はやっぱり格別ですが、食べ過ぎは禁物。美味しさを楽しみつつ、少し工夫を加えてバランスを取ることが元気な夏を過ごす秘訣です。

暑さでバテがちな時期こそ、栄養バランスを整えて内側からの体調管理を意識しましょう。今回ご紹介した3つのNG食べ物に気をつけて、適切に食べること。さらに身体を温める食材も積極的に取り入れて、暑い季節を快適に過ごしていきましょう!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。