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医師「理想的なタイミングあります」→『腸活』の効果が半減する…『ヨーグルト』を食べるときの知られざるNG行動とは?

  • 2025.8.1
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康や美容に良いと話題のヨーグルト。特に「腸活」に取り入れている方は多いですよね。菌の力で腸内環境を整え、お腹の調子を良くするイメージがありますが、実は食べ方によってはその効果を大幅にダウンさせてしまう可能性があることを知っていますか?

この記事では、ヨーグルトの「意外なNG食べ方」について徹底解説します。知らなかったポイントを押さえて、正しく賢く腸活をしましょう。

やってはいけないNG行動3選…効果を半減させるヨーグルトの食べ方とは

ヨーグルトは乳酸菌やビフィズス菌などの『善玉菌』を豊富に含み、腸内フローラを健康的にする働きが期待できる食品です。ところが、ただ単にヨーグルトを食べるだけでは思うような腸活の成果が現れないことがあります。

腸活のために避けたいヨーグルトNGな食べ方について、チェックしてみましょう。

  1. 空腹時に大量に食べる
    乳酸菌やビフィズス菌は胃酸に弱いという性質があります。そのため、食前や空腹時だと、せっかくの乳酸菌が胃酸によって死んでしまうことも。特に空腹時は胃酸の分泌が活発なので腸活を目的とする場合は食事中や食後に摂取するのがおすすめです。特に、食後2~3時間は胃酸の分泌が落ち着くため、理想的なタイミングとされています。食べ物が胃の中にある状態では、酸性の胃酸が薄まり、乳酸菌が胃酸の影響を受けにくくなります。一方で、空腹時にヨーグルトを摂取すると乳酸菌が死滅してしまいますが、カルシウムなどの栄養素を効率よく吸収できるというメリットがあります。摂取する時間帯によって効果が異なる点もポイントです。
  2. ホエイを捨てる
    ヨーグルトをかき混ぜると表面にたまる透明な液体がホエイです。ホエイにはたんぱく質、ビタミン、ミネラル、乳酸菌などが豊富に含まれています。捨てずにヨーグルトといっしょに食べたり、調理で活用するようにしましょう。
  3. 加糖ヨーグルトや甘味料を大量に入れて食べる
    添加された砂糖や甘味料は腸内の悪玉菌を増やす原因となり、腸内環境のバランスを崩してしまうことがあります。ヨーグルト本来の成分の力を活かすためには、無糖、またはほんの少しのはちみつや果物と合わせる程度が理想的です。

これらのNG行動を意識して改善するだけで、ヨーグルトの腸活効果がグッと上がるとされています。

毎日の習慣で差が出る!効果的なヨーグルトの賢い食べ方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、具体的にどんな食べ方をすれば良いのでしょう?効果を高めるポイントをまとめました。

摂取のタイミング :食事中や食後の胃酸が少なめのタイミングで、プレーンヨーグルトを少量ずつ摂取するのがおすすめです。特に食後2〜3時間は理想的な時間帯とされています。

腸のゴールデンタイム:腸活や便秘解消、美肌効果を期待する場合は、腸が活発になる「ゴールデンタイム」にヨーグルトを摂取すると効果的です。この時間帯は、朝起きてから15〜19時間後が目安。たとえば、朝7時に起きる場合は、夜10時〜深夜2時が該当します。

無糖のヨーグルトにアレンジ:無糖ヨーグルトに糖分控えめのフルーツやナッツを加えると、風味が豊かになり健康的なオプションになります。

ホエイの摂取 :ホエイと一緒に摂取することで、栄養価をさらに高めることができます。

適量を継続:毎日100g〜200g程度を継続して摂取することで、無理なく腸活を続けられるようになります。

甘味料の選び方:甘味を足したい場合は、砂糖ではなく以下の代替品を使用するのがおすすめです。

また、腸活には水分補給や食物繊維の摂取も大切なので、ヨーグルトだけに頼らずバランスの良い食生活を心がけましょう。

さらに、ヨーグルトが体に良いからとこればかり食べるのはNGで、食事全体のバランスを重視することが何より大切です。摂取する食品を偏らせず、適量を心掛けることで腸内細菌の多様性を維持しましょう。

ヨーグルトは食べるタイミングや糖を要チェック!

ヨーグルトは体に良い乳酸菌がたっぷり入った優秀な食品ですが、食べ方しだいでその効果は大きく変わるのがポイントです。今回ご紹介したNG行動を避け、正しいタイミングと方法で取り入れれば、腸内環境の改善や免疫力向上に役立つ可能性が高まります。

普段の習慣を少し見直すだけで、毎日の「腸活」がもっと効果的に。正しく食べて元気な腸を手に入れてくださいね。


池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック 東京豊島院 院長:柏木 宏幸

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埼玉医科大学医学部卒業。東京女子医科大学消化器内科にて助教として勤務。複数の医療機関で臨床経験を重ね、2023年に現クリニックを開院。胃がん・大腸がんの早期発見と内視鏡検査の普及を目指し、企業や地域住民を対象とした健康診断や生活習慣病の治療をはじめ、一般内科および消化器疾患の診療に幅広く取り組んでいる。また、クリニックのYouTube(https://www.youtube.com/@HKa-wb4jw)を通じて医療知識や内視鏡検査の重要性を発信し、医療情報の普及活動にも尽力中。

池袋ふくろう消化器内科・内視鏡クリニック東京豊島院:https://www.ikebukuro-cl.com