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『鬼滅の刃』不仲として描かれた“異色の兄弟”…秘められた“兄の想い”に「涙が止まらない」「あまりにも悲しすぎる」

  • 2025.7.30
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Google Geminiにて作成(イメージ)

作中異色の不仲兄弟?不死川兄弟とは

『鬼滅の刃』には、個性と背景が印象的なキャラクターが多く登場します。その中でも、実弥と玄弥の不死川兄弟は“不仲兄弟”として異彩を放っています。炭治郎や蜜璃のような家族愛とは対照的に描かれる、この兄弟の真実を紹介します。

兄:不死川実弥(しなずがわ さねみ)

風柱である不死川実弥は、鬼殺隊の中でも特に戦闘能力が高く、粗暴で近寄りがたい印象を与えるキャラクターです。常に怒鳴っており、他者を突き放す態度から、誤解を受けやすい人物でもあります。

弟:不死川玄弥(しなずがわ げんや)

玄弥は炭治郎たちと同期の鬼殺隊剣士で、兄とは対照的に口数が少なく、兄に拒絶され続けてもなお慕い続ける健気な性格の持ち主です。ある出来事がきっかけで鬼を食らう特異体質を得たこともあり、その人生は波乱に満ちています。

不死川兄弟は不仲?最終話で明かされた本当の想い

実弥は序盤から玄弥を拒絶し、名前すら呼びませんでした。しかしその冷たさは、弟を危険な戦場から守りたいという思いの裏返し。物語終盤、兄の真意が明らかになり、多くの読者が涙を流しました。

実弥の一見冷酷な言動の裏には、実は弟を守ろうとする不器用な愛情が込められています。物語を通し、実弥の“行動”には多くの伏線が隠されていました。

「俺には弟なんていねぇ」――拒絶の裏に込めた想い

柱稽古編で玄弥が鬼を喰う体質を兄・実弥に知られた場面。玄弥が必死に歩み寄ろうとする中、実弥は「俺には弟なんていねぇ」と冷たく突き放します。

この一言は実は弟を危険な戦いを強いられる鬼殺隊から遠ざけたいという“守りたい気持ち”の裏返し。自らを嫌わせてでも弟の命を守ろうとする、実弥なりの不器用な愛情表現でした。

また、玄弥以外の家族を鬼から守れなかった負目から、自分が兄だと名乗る資格はないと思っている心情も背景にあると考えられます。

弟を遠ざけるための“過剰な暴力”

また、同じく柱稽古での訓練中、玄弥が兄に近づこうとした際、実弥は激しい拒絶反応を示します。「鬼を喰ってまで戦ってきた」と言う玄弥に対し、目潰し寸前の攻撃を加えるという常軌を逸した行動をとります。

この行為は、「これ以上近づくな。死なれるぐらいなら、身体に障害が残っても戦線から退けさせたい」という極端な判断が背景にあるのです。

行動自体が兄としての“苦渋の決断”であり、弟に危険な道を歩ませたくないという想いの伏線になっています。

無限城での戦いと“名前”を呼ぶという伏線回収

物語終盤、無限城での激闘のなか、玄弥が命を落とす直前のシーン。実弥はそこで、初めて「玄弥」と弟の名前を呼び、涙ながらに謝罪します。

この瞬間、これまでの“突き放す”言動の意味がすべて回収されるのです。

  • 本当はずっと見守っていたこと
  • 名前を呼ばなかったのは、自分の中で弟を鬼殺隊から“切り離す”ためだったこと
  • 死なせたくなかったが、もうどうすることもできなかったこと

これらが、たった一言の「玄弥…!」という呼びかけと、涙を流す姿にすべて込められていました。この描写にはSNSでも「涙が止まらない」「あまりにも悲しすぎる」と悲痛の声が溢れていました。

まとめ

不死川兄弟の物語は、『鬼滅の刃』の中でも屈指の“人間ドラマ”として高く評価されています。一見すると不仲に見えるその関係性の裏には、言葉では語れない深い愛情が存在していました。

改めて、不死川兄弟の物語を読み返してみると、これまで気づかなかった伏線に出会えるかもしれません。そしてきっと、その“行動”の意味に、あなたも涙するはずです。


※記事内の情報は執筆時点の情報です。