ED後に流れた"ワンシーンの仕掛け"に視聴者ざわつき「初めて気づいた」ただのギャグアニメじゃ終わらない"隠れたセンス"

篠原健太による漫画を原作としたTVアニメ『ウィッチウォッチ』。第16話では、いつも乙木守仁（おとぎもりひと）に頼りっぱなしの若月ニコたちが自分たちで料理しようとした結果、大騒動に。また、乙木家に入居している仲間たちの部屋番号がラストで描かれ、キャラクターの名前に隠された“数字にまつわる演出”が明らかになった。

新入りミハルの一言が波紋を呼ぶ！？事件だらけの乙木家の日常

乙木家に新しく加わった霧生見晴（きりゅうみはる）は、入居してからも自由奔放だ。ミハルは吸血鬼ということもあり、昼過ぎに起きてくるとさっそくモリヒトの生気をドレインする。その様子を見ていたニコも無理やりミハルに生気を吸ってもらうが、ドレインによってニコが抱いているモリヒトへの恋心も知られてしまう。「ニコさんのあったかい気持ちは伝わってきましたよ」「守仁さんを好きだって気持ちが」。

突然の暴露にその場にいた全員が凍りつくが、モリヒトはノイズキャンセリングイヤホンを着けていたため、なんとか知られずに済んだ。思ったことを言ってしまうミハルは、ニコとモリヒトの恋愛模様やキャラクター同士の関係にうっかり切り込んでくるような存在になりそうだ。

ミハルがニコたちに乙木家の家事分担を聞くと、食事の準備や家の掃除といった家事全般をモリヒトが担当していることが発覚する。すると、「今日はやってやりましょうよ」「みんなで食事を用意して守仁さんをサプライズで泣かせてやるんですよ！」と張り切るミハル。その後モリヒトが家に帰ってくると、キッチンからは火が燃え上がっており、ニコやミハル、真神圭護（まがみけいご）が倒れている地獄絵図が広がっていた。

なにが起きたのかモリヒトがミハルに聞くと、料理しようとしたミハルが包丁で指を切り、傷を治そうとしてドレインした結果、ケイゴが卒倒。それにあわてたニコが水を天ぷら油の中にぶちまけ、火柱が上がってしまう。さらに、あわてたカンシが風で火を消そうとして火炎放射器のようになり、引火したミハルは大やけどを負ったのだった。

ミハルの料理計画は失敗してしまったが、ドレインしたときに全員から“この生活が楽しい”という気持ちがミハルには流れてきていた。ドタバタな毎日をなんだかんだで楽しんでいる、彼らの仲のよさが伝わってくるエピソードとなった。第16話についてSNSでは「篠原健太先生のギャグセンスは天才」「ニコのことを早々にバラすのはライン超えすぎでは！？」「料理で地獄のピタゴラスイッチやるの面白い」「ミハルもポンコツっていうオチも最高」「どのパートも見事にまとめられてて面白い」との声があがった。

部屋番号に“数字”の秘密が！キャラ名とリンクした遊び心に驚きの声

第16話のエンディングが流れた後、モリヒトが買いに行っていた乙木家のドアプレートが映し出された。ドアプレートには、鬼や魔女といったそれぞれのキャラクターを象徴する可愛らしいマークが。さらに、ドアプレートに書かれた部屋番号を見ると、モリヒトが“1”、ニコが“2”、ミハルが“3”、カンシが“4”、ケイゴが“5”となっている。実は、それぞれのキャラクターの名前に隠された“数字”と連動した部屋番号になっているのだ。

名前と部屋番号の演出についてSNSでは「部屋番号にこじ付けできるように命名してたのか」「音夢ちゃんも6で加わる日も近いのか？」「初めて気づいた」「マジかぁ…」「気づかなかった」との声が。宮尾音夢（みやおねむ）の名前にも“6”が入っているため、今後乙木家に入居するかもしれないと想像が膨らむ。『ウィッチウォッチ』は個性がそのまま名前になっているキャラクターが多く、名前になにか意味が込められていないか注目するのも面白そうだ。

ミハルが乙木家のメンバーの仲間になり、はやくもドタバタな騒動を巻き起こした第16話。クセの強いキャラクターたちによって、篠原が描くギャグがさらに切れ味を増している。また、登場人物が増えたことで、ウルフとネムの“月に一度は会いに行って狼人間に変身させる”という約束のように、キャラクター同士の関係も面白くなってきた。これからどんな新キャラクターが登場するのか、より一層楽しみだ。

---

ウィッチウォッチ
ABEMAにて毎週日曜日夜9時より最新話を無料放送
［番組URL］https://abema.tv/video/title/593-12
【(C)篠原健太／集英社・ウィッチウォッチ製作委員会・MBS】

ライター：まわる まがり
主にアニメについての記事を書くライター。コラムやレビュー、映画の作品評を手がける。X（旧Twitter）：@kaku_magari