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「もはや10回や20回では済まない」“一線を画す作品力”に中毒レベルのリピーター続出…「最高峰の完成度」称賛止まない名映画

  • 2025.8.4

映画『シン・ゴジラ』は、史上最大のゴジラをフルCGでスクリーンに描き出し、リアルにこだわった作品。大規模な撮影を要し、こだわりぬいた『シン・ゴジラ』は、多くの賞を受賞し、社会現象とも呼べる大ヒットを記録しました。映画を2日間続けて観た人や、数回繰り返して鑑賞した人もいるとか!今回はそんな“繰り返し観た映画”5選をセレクトしました。本記事では、第3弾として映画『シン・ゴジラ』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

繰り返し観た映画|『シン・ゴジラ』

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2017年 第25回橋田賞の授賞式に出席した長谷川博己(C)SANKEI
  • 作品名(配給):『シン・ゴジラ』(東宝)
  • 公開日:2016年7月29日

あらすじ

東京都でトンネルが崩落。政府は緊急招集され会議を行ったが、地震などの自然災害だと判断、会議が終わろうとしたところ、内閣官房副長官(長谷川博己)だけが「巨大生物による破壊の可能性がある」と訴えました。そんな中、巨大生物が来て街を破壊し始めます。政府関係者は慌てふためき、自衛隊に出動命令が発動!この町はいったいどうなるのか…。

大ヒット記録!映画ゴジラシリーズ過去最高作品誕生!

大人気ゴジラシリーズ、今回は『シン・ゴジラ』と題し、2016年に公開、大ヒットを記録しています。まずは、過去最大の体長118.5mという大きさをフルCGでスクリーンに描き出しました。その迫力とリアルさに「夢に出てきそうなほどリアル」「スクリーンからこっちに襲ってきそう…」「でかい!でかすぎる、映画だとわかっていても怖い」などの反響がありました。

そして映画『シン・ゴジラ』は、国内の興行収入が82.5億円と、ゴジラ映画シリーズの歴史を大きく超越し、社会現象といわれるほどの大ヒットを記録しています。また、リピーターが続出し、何度も観返したという人も大勢いたようです。

第40回日本アカデミー賞の最優秀作品賞、最優秀監督賞をはじめとし7冠に輝いています。また、技術部門では5部門で最優秀賞を獲得という功績を残しました。

監督は庵野秀明さんと樋口真嗣さんの2名体制、准監督は尾上克郎さんが務めました。4班体制で、総勢1000人以上のスタッフ、328人のキャストによる大規模な撮影であり、壮大な世界観は多くの人に届き、ゴジラ映画シリーズの最高作になったといえるでしょう。

新しい観点から観るゴジラに今まで以上の感情移入も!

映画『シン・ゴジラ』は、過去最高作品といわれ、「あまりの衝撃に次の回のチケット買ってまた同じシアターで観たな」「好きすぎて10回ぐらい観てる」「もう観るの10回目だよ...」「20回以上観るくらい大好き」「もはや10回や20回では済まない」といったリピーターが見られたほど多くの観客に感動を与えました。

「ゴジラをこんな風に捉えて日本を表現するとは…」というように、ゴジラの迫力もさることながら、日本の政府の体制などの描写にも絶賛の声が集まっていました。「日本人の長所と短所が表裏一体である点を的確に捉えている」「大事なところで決められない日本人のメンタリティの弱点」など、良くも悪くも日本の政府や日本の精神に注目した人も多かったようです。

“現実の日本にゴジラが出たらどうするか?”を見せることに特化していると感じた人も少なくないようで、そういう視点で観た人の感想も多く寄せられていました。日本に近年起きている震災、災害などの有事を照らし合わせ、今の日本の姿や政府、自分たちの姿などを投影した人も。「平和ボケしている自分に危機感」「他人事に思えない映画だった」との意見もありました。

リアリティを徹底追及したシン・ゴジラに圧巻!

映画『シン・ゴジラ』が過去最高作品といわれるのは、「最高峰の完成度」という声がある通り、徹底的に“リアル”を追求した結果のようです。

特に制作側が意識したのが、ゴジラの存在感だそうです。大きさ、迫力ももちろんのこと“生物として存在する”というリアルさを求めました。作り物、架空のものではなく、存在するということにこだわりを置いたのでしょう。このゴジラ像を作り上げるのには、相当な時間がかかったそうです。

出来上がったゴジラは、体長118.5m。この大きさを基準にすることで、2本足で立てないだろうと仮定し、過去のゴジラより、しっぽを太く大きく長くしたとのこと。

しかも今回は“リアリティ”にこだわりを置いてあるため、これまでのゴジラに登場していた架空の兵器などは出てきません。本当にゴジラがこの世の中に出現したら…と仮定して、自衛隊や政府はどう動くのか?と想像し、そのリアルに近づけたそうです。そのため、監督は自衛隊に取材を何度も重ねたとか!nippon.comのインタビューでエグゼクティブ・プロデューサーを務めた山内章弘東宝映画企画部長は以下のように語っています。

ゴジラという虚構以外はすべて本物です
出典:『シン・ゴジラ』—庵野秀明が今の日本でゴジラ映画を作る意味 (nippon.com) 2016年7月28日配信

「もしゴジラが現れたら…」と想像しながら、映画『シン・ゴジラ』を楽しんでみてはいかがでしょうか。


※記事は執筆時点の情報です