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『ボーイフレンド』出演で話題の【Dai Shun】が明かす、影響を受けた本

  • 2025.7.18

InRed世代に読んでほしい書籍をご紹介!今回は、『君と僕の答え合わせ』(イースト・プレス)を発売した、Dai Shunさん推薦の2冊です。

「人間関係」や「表現力」に新たなヒントをくれた本

 『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』は、人間関係に悩んできた私の心に深く刺さる一冊でした。会議のように構えた場より、日常の何気ない雑談こそが、相手を理解し信頼関係を築く鍵だと気づかされました。真剣な話し合いでは緊張から本音が出にくく、言葉を選びすぎて伝わらないこともあります。でも、普段の会話からこそ相手の関心や悩みが自然に見えてくる。だからこそ、気軽に声をかけ合える環境が、チームにも人間関係にも必要不可欠なのではないかと強く思わされました。凄い人である必要はない、というメッセージもまた私の心を軽くさせました。(中井 大)

私は表現力が弱く、心に積もることをうまく言葉にできません。そのため、『光のそこで白くねむる』の作者の鋭い着目点に驚きました。些細な事象も詳細に書かれており、自分の行動や思考が言語化される瞬間が何度もあり、語り手が過去の出来事に確信を持てずに記憶が曖昧に揺れている描写に共感しました。物語の中程から、語り手は10 年ぶりに故郷を訪れ、亡いはずの幼なじみ「キイちゃん」の声を追いながら、昔の記憶や風景と向き合います。しかしその記憶は曖昧で、本当にあった出来事なのかもわからない。死の真相など、その不確かさがリアルで物恐ろしさを感じました。(中西 瞬)

『デンマーク人はなぜ会議より3分の雑談を大切にするのか』 針貝有佳著/PHP研究所

デンマークの職場では、仕事に行き詰まると、同僚とコーヒーを飲みながら「3分の雑談」を交わす。それによって課題を即座に解決し、組織の生産性を高めている。圧倒的なビジネス効率性の背景にある「雑談文化」に着目し、デンマーク式雑談がもたらす効果を解説。

『光のそこで白くねむる』 待川 匙著/河出書房新社

第61回文藝賞受賞作。10年ぶりに、坂と崖に囲まれた故郷の田舎町を訪れた「わたし」。行方不明の母、蒙昧な神のごとき父、汚言機械と化した祖母……不確かな記憶が流れ込み、平凡な田舎に呪われた異界が立ち上がる。


今回、おすすめ書籍を教えてくれたのは…

中井 大さん
インフルエンサー、俳優 
2000年生まれ、神奈川県出身。Netflix「ボーイフレンド」では、シュンへのひたむきな思いを貫き、ついに恋を成就させたことで、視聴者から大きな祝福を受けた。

中西 瞬さん
作曲家、アーティスト
2000年生まれ、福岡県出身。同番組ではダイと関係を深めていく中で、徐々に心を開き成長していく姿を見せ、その変化は共演者だけでなく視聴者をも引きつけた。

『君と僕の答え合わせ』 Dai Shun ¥1,650/イースト・プレス

Netflix独占配信の「ボーイフレンド」は、9人の男性たちが共同生活を送る中で、友情や恋愛、それぞれの成長を追いかけるリアリティシリーズ。出演者の中でも大きな人気を集め、現在インフルエンサーとして活動中のDaiShun。彼らの軌跡と、今後の展望を綴ったフォトエッセイ。


※InRed2025年7月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
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