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「手が滑った」初出勤の私にわざと水をかける高級レストランの店長。数分後、私の正体を知り顔面蒼白

  • 2025.7.5

私は飲食業界で働いています。ある日、新しい職場である高級レストランへ、「どんなスタッフたちがいるのかな?」とドキドキしながら向かったのですが、最悪な店長が待っていて……。

覇気のない雰囲気が充満

新しい職場は、私にとって大切な場所。かつて祖父母に連れて行ってもらった、素敵な思い出のあるレストランなのです。ところが久々に足を運んでみると、その荒れ具合に私は首をかしげました。

店の前の花壇には枯れた花があり、窓ガラスには手垢が……。中に入ると、店内には覇気のない雰囲気が充満していました。しわくちゃのテーブルクロス、清掃が雑なフロアを見て私は愕然。

「営業終了後、誰も清掃をしていないのか!?」

居ても立っても居られず、私はさっそく掃除を開始しました。

びっくりすることだらけの店内

そして掃除をしながら、私は弟のある言葉を思い出しました。

「今あの店は、SNSでひどい評判だよ? 売り上げも下がっていて、閉店も検討しているみたいだし……」

私はそう忠告されたものの、「思い出の店だから、なくしたくないの!」と働くことを決意したのでした。

もちろん、初日から掃除に明け暮れるとは思ってもいませんでしたが……。さらに厨房には前日の汚れた皿が山積になっており、「な、何これ!?」とまたもびっくり。

そろそろ店長やスタッフが出勤する時間だったため、私は「彼らを問いたださないと!」と思いながら、お皿洗いを開始しました。

横暴な店長が登場

数分後、厨房にやっと店長のA山がやってきました。

「おい、お前は誰だ? 新人バイトか? 聞いてねぇぞ」

と大きな声を出すA山。さらに、私が掃除や皿洗いをしていたと知ると、「勝手にいろいろやりやがって。イヤミな奴だな。そんなに掃除をしたいなら、ほら!」とホースを渡してきました。

私がそれを受け取ろうとした瞬間、A山は「あっ、手が滑った!」と言って私に水をかけてきたのです。

どう見てもわざとでしたが、私は怒りをグッと抑え「ほかのスタッフはいつ来るんでしょうか? あと、今日のシフトは何人ですか?」と質問。「もうすぐ来るよ。この店には俺を含めスタッフは4人だけ。だから今日も4人だ。根性なしばかりですぐに店を辞めるヤツが多くて困っているんだよ」とのこと。

この発言で、私はすべてを悟りました。A山の横暴な態度に耐えきれずスタッフが続々と辞めてしまい、人手が足りない状態で清掃や食器洗いに手が回っていないのでしょう。

「まずはこの最低な店長をどうにかしないと」

そう思いながら、私は厨房の片付けを進めました。

実は私の正体は…

その後、スタッフが揃い朝礼がスタート。A山が私を指差しながら「今日から働くらしい。厳しく指導してやってくれ」と言ってきたので、私はスタッフたちに笑顔であいさつをしました。

「初めまして。今日から私がこのレストランの新オーナーです」

「おおお、お前が新オーナー!?」とA山は絶句。

「これまでは父がオーナーをしていましたが、今日からは娘の私が引き継ぐことになりました。若輩者ではありますが、精一杯務めるのでよろしくお願いいたします」

A山の顔は真っ青になっていましたが、スタッフたちは「よろしくお願いします!」と明るく返事をしてくれました。

パワハラ店長の末路

それから私は、「この店の評判が落ちたのは、あなたのせいですね?」とA山を問い詰めます。

「従業員の人数が足りなければ、お客さまに真っ当なサービスは提供できません。これまでもスタッフに、パワハラのような行為をしていませんでしたか?」

スタッフたちは激しく頷き、過去のA山の言動を次々と証言してくれました。

こうして私は、従業員へのパワハラを理由にA山を店長から外すことに。「それでもここで働きたい場合は、アルバイトとしてゼロから学んでもらいます」と宣言したところ、彼は自主退職していきました。

今後は職場環境を一新し、思い出の店を昔のような素敵なレストランに戻していくつもりです。

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。


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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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