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管理栄養士「かえって便秘を引き起こす」→実は『腸内環境』を悪化させている…意外とやりがちな“NG行動”とは?

  • 2025.8.15
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

最近よく耳にする「腸活」。健康や美容に関心が高まる中で、腸内環境を整えることが注目されています。でも、腸活の情報はたくさんあって、「何から始めればいいの?」と迷う人も多いはず。実は、腸活初心者がやりがちなNG行動があり、それを知らずに続けると逆効果になることも…。

そこで今回は、管理栄養士の視点から「なるべく避けてほしい腸活のNG行動」をわかりやすく解説します。

間違った腸活、実は逆効果?知られざるNG行動の実態

腸活という言葉の認知度は高いものの、具体的にどう行動すればいいか戸惑う人は多いはず。ヨーグルトや発酵食品をたくさん摂ったり、食物繊維を意識したりと、一見健康的に思えることでも、やりすぎや偏りは腸内バランスを崩すリスクがあります。

たとえば、食物繊維が豊富な海藻類や根菜類を大量に食べたり、発酵食品を摂りすぎたりすると、かえって便秘を引き起こす場合があります。また、もともと乳製品を摂るとお腹の調子が悪くなるという人が、腸活の為に無理にヨーグルトなどの乳製品を摂取するのはNGです。

特定の食品だけに偏った食生活は、腸内フローラを育てるには不十分です。加えて、短期間で劇的改善を目指して無理な断食や過度のサプリメント摂取に走るケースもありますが、これらは腸の正常な機能を妨げる要因となりかねません。

こうしたNG行動は、腸活初心者に多く見られ、元々あった身体の不調を悪化させたり、新たなトラブルを引き起こす可能性があるのです。

腸活を正しく実施するためのポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

腸活についてはさまざまな情報があり、「ヨーグルトを毎日必ず食べるべき」「食物繊維はとにかくたくさん」という極端なアドバイスに流されてしまうことがあります。

管理栄養士が推奨するのは、多様な発酵食品や食物繊維が豊富な食材をバランスよく適量取り入れ、穏やかに腸内環境を整えていくこと。例えば、ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品は簡単に取り入れやすい食材としておすすめです。普段の食生活が乱れがちな方は、まずは食物繊維が豊富な野菜や果物を積極的に摂取してみましょう。
朝だけに偏らず、3食バランスよく食べることがポイント。また、こまめな水分摂取も大切です。朝起きたらコップ1杯の水を飲むことで腸が刺激されるため、できれば冷たい水やお茶ではなく白湯などを飲むとよいでしょう。

自身の身体腸に合わない食材がある場合は無理に続けず、体調の変化を観察しながら調節していきましょう。加えて、ストレスや睡眠不足は、自律神経の乱れを引き起こし、それが腸内環境に影響を与えることもあるため、生活全体の見直しも必要です。

無理しないことが一番の近道!

腸活初心者がつい陥りがちなNG行動は、情報に振り回されたり、結果を急ぎすぎたりすることが原因となっている場合があります。

正しい情報を身に着けて、「こればかり食べる!」と極端に偏るのではなく、食事全体のバランスを整えて行きましょう。また、短期間で効果を得ようとせず、自分の体の声に耳を傾けながら、無理なく続けることこそが、腸内フローラを整え、健康を守る一番の近道です。ぜひ今回お伝えしたNG行動を避けて、腸活をスタートしてみてくださいね。


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。