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スイカは『朝』『夜』どっちが正解?!→実は“ベストなタイミング”があった…知られざる効果とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.8.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い季節にぴったりのスイカ。さっぱりとして水分も豊富、夏バテ予防にも嬉しい食材ですよね。でも、「スイカは朝に食べるべき?それとも夜がいいの?」と迷うことはありませんか?実はスイカの最適な食べるタイミングには、体への効果を高める秘密が隠されているんです。

この記事では、管理栄養士の視点からスイカの『ベストなタイミング』について分かりやすく解説。夏の健康管理に役立つ選び方や知られざる効果もあわせてご紹介します!

スイカを朝に食べるメリットと夜に注意したい理由

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

まず、スイカは約90%が水分で、ビタミンCやカリウム、シトルリンという成分を含みます。朝食時にスイカを食べると、体が目覚めて代謝が活発になるタイミングで水分補給と栄養補給が効率よく行えます。カリウムは余分な塩分や老廃物の排出を促し、むくみの予防にもつながるので、朝に摂ることで1日の体調管理がスムーズに。

一方、夜にスイカを食べるときには、糖質は果物の中では比較的低めですが、夜遅くに大量に食べるのは注意が必要です。消化がゆっくりになる睡眠時に胃腸に負担がかかるおそれがあります。また、カリウムによる利尿作用と大量の水分摂取で、夜中にトイレに起きやすくなる人も。睡眠の質を下げる要因になります。

スイカの成分『シトルリン』が注目される理由とベストタイミング

スイカの健康効果で最近特に注目されているのが「シトルリン」という成分。シトルリンはアミノ酸の一種で、体内で一酸化窒素を生成し血管を広げて血流を良くする働きがあります。この効果で冷え性の改善や疲労回復に役立つと言われています。

そのため、朝や昼間にスイカを食べるのがおすすめ。シトルリンは血流を促進して疲労回復をサポートしてくれるため、朝のスイカでシトルリンを効率よく取り入れれば、1日のスタートがスムーズになり、疲れにくい体づくりをサポートできます。もちろん、食後の軽いおやつとして昼間に味わうのも良いでしょう。

とはいえ、無理に朝だけに限定する必要はありません。食事の一部として、または水分の補給も兼ねて上手に取り入れるのがポイント。特に夏場は汗をかいて体内の水分やミネラルが失われやすいため、昼間の休憩時や運動後にも最適です。

夏は朝スイカで健康的に!

この記事でご紹介したように、スイカを食べるベストタイミングは朝または昼の活動的な時間帯。シトルリンの吸収やカリウムの働きを活かして、水分補給や疲労回復、むくみ予防につなげやすくなります。夜に食べる場合は睡眠の妨げにならないよう量を控えめにし、胃腸への負担も考慮しましょう。

美味しくて夏の強い味方のスイカを、賢く食事に取り入れて暑い季節を元気に乗り切ってくださいね!


監修者:工藤まりえ

大学にて栄養学と分析化学を専門とし、管理栄養士免許を取得。卒業後は都内飲食系会社にてフードコーディネーターとして勤務。また、管理栄養士としてはスポーツジムに通う方を対象に、体質改善・ダイエットのための栄養指導を実施。短期的な痩身だけではなく、健康的で太りにくい体質への改善を目指した、専門的かつ行動に移しやすいアドバイスを毎月100名程に対して行っている。