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「生々しさが異様」「途中でリタイア」“想像を超える残酷さ”に絶句…「信じられない」“実在の事件”をもとに描いた衝撃映画

  • 2025.8.1

観た者の心に深く爪痕を残す、紛れもない“名作”。しかしその一方で、あまりに衝撃的な内容から、気軽に「面白いよ」とは言えない作品があります。今回は、そんな“名作だけど人におすすめしにくい”邦画5選をセレクトしました。

本記事では第5弾として、2017年公開の映画『全員死刑』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“名作だけど人におすすめしにくい”邦画『全員死刑』

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間宮祥太朗(C)SANKEI
  • 作品名:映画『全員死刑』(日活、東京テアトル
  • 公開日:2017年11月18日

あらすじ

鈴木智彦さんの著書『我が一家全員死刑:大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記』を原作に、監督・小林勇貴さん、脚本・小林勇貴
さん、継田淳さんで実写映画化。

ヤクザの組長・テツジ(六平直政)を父に持つ、家族思いの青年・タカノリ(間宮祥太朗)。タカノリは、情緒不安定な父とヒステリックな母・ナオミ(入絵加奈子)を抱え、借金で首が回らない一家の危機的状況を見かねていました。

そこで兄のサトシ(毎熊克哉)と共に、近所の資産家から現金を強奪する計画を立てたタカノリ。しかし、その計画はあまりにもずさんであったがために、タカノリは押し入った邸宅で誤って資産家の息子を殺害してしまいます。後戻りできなくなった兄弟は、両親までも巻き込み、資産家一家全員の殺害という凶行へと突き進んでいくのでした―。

映画『全員死刑』見どころ ※ネタバレあり

映画『全員死刑』の見どころは、観る者の倫理観を激しく揺さぶるような暴力要素です。本作では、金に目がくらんだ一家による行き当たりばったりな犯行が、ありのままに描かれています。この計画性のなさとずさんさが、フィクションの暴力を超えたリアルな恐怖を生み出しました。SNSでは、「万人受けする映画じゃなかったけど、最近観た映画の中ではダントツに面白かった」「めちゃくちゃ面白かった」といった絶賛する声が寄せられていたようです。

生々しいバイオレンス描写は本作の魅力にもなりましたが、「暴力の生々しさが異様」「途中でリタイア」といった声にもつながりました。被害者の無念、加害者の身勝手さ、そしてどうしようもない結末。実際にあった事件をベースにしているため、より観客の心を抉ったのではないでしょうか。

実話をもとにしたストーリーに視聴者驚愕

1人の殺害をきっかけに、徐々に思考も行動も狂いだす家族を描いた映画『全員死刑』。本作は、2004年9月に起きた福岡県大牟田市4人殺害事件をベースにした鈴木智彦さんの著書『我が一家全員死刑:大牟田4人殺害事件「死刑囚」獄中手記』が原作です。つまり、映画『全員死刑』は実際に起こった凄惨な事件をもとにした作品となっています。

作中では、常識では考えられないような行動に出る主人公たちが映し出されます。しかし、その行動が本当に起こったことをもとにしている知った視聴者からは登場人物の行動が実話に忠実なのがコワすぎる」「狂ってる…」「信じられない」など、驚愕したという旨の声が寄せられていました。

まだ映画『全員死刑』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“欲望と狂気が暴走する地獄絵図”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です