「やめて欲しかった…」「最後まで観れない」“予想外の脚本”に原作ファン騒然…だけど「至極の111分」大絶賛の名映画

2025.7.29

観た者の心に深く爪痕を残す、紛れもない“名作”。しかしその一方で、あまりに衝撃的な内容や賛否両論の演出などから、気軽に「面白いよ」とは言えない作品があります。今回は、そんな“名作だけど人におすすめしにくい”邦画5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2022年公開の映画『バイオレンスアクション』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“名作だけど人におすすめしにくい”邦画『バイオレンスアクション』

作品名（配給）：映画『バイオレンスアクション』（ソニー・ピクチャーズエンタテインメント）
公開日：2022年8月19日

あらすじ

原作・沢田新さん、作画・浅井蓮次さんによる同名漫画を監督・瑠東東一郎さん、脚本・江良至さん、瑠東東一郎さんで実写映画化。

ピンクのショートボブで、ゆるふわな雰囲気を漂わせる菊野ケイ（橋本環奈）。昼は簿記の専門学生として勉強に励み、夜はアルバイトをするという日々を送る一見普通の女の子。しかし、ケイの働いているアルバイトとは殺し屋業であり、彼女は指名No.1の実力を誇る凄腕の殺し屋という知られざる裏の顔を持っていました。

ある日、ケイは学校帰りのバスでビジネスマン風の青年・テラノ（杉野遥亮）と出会い、思わず胸が高鳴ります。しかし、その日の夜に受けたアルバイトの依頼は、ヤクザ組織の抗争の渦中にいる会計士、昼間に出会ったばかりのテラノを殺すことだったのです。

映画『バイオレンスアクション』見どころ※ネタバレあり

映画『バイオレンスアクション』の見どころは、キレキレのアクションシーン。本作で主演を務めた橋本環奈さんは、銃撃戦から近接格闘まで本格的なアクションに挑戦。ハイスピードな殺陣の中でもスタントとの連携が巧みで、観ていて気持ちの良いアクションシーンが繰り広げられます。橋本さん演じるキュートなケイが見せる、そのキレのあるアクションとのギャップは、観る者の心を掴むこと間違いなしです。

また、シリアスな展開が続く中で、岡村隆史さんやくっきー！さんといった芸人キャスト陣の演技がユーモアと安定感をもたらしているところも見どころ。SNSでは、「俳優とスタントとの切り替わりもスムーズだし、芸人勢の演技もいい」「最強の殺し屋なのにピンクの髪でめちゃくちゃ可愛いというギャップが最高だった」など、作品を高く評価する声が多く寄せられていました。

一方で、原作ファンには手放しでおすすめできないポイントがあります。それは、ケイのキャラクター像や設定です。原作でのケイは感情をあまり表に出さず、ドライな空気感や独特のシュールさと狂気が漂っている点が魅力の一つです。しかし、映画では原作よりも少しポップな印象を感じるほか、映画オリジナルの恋愛要素もあるため、「原作漫画の淡々とした狂気は無い」「一番ダメだなって思ったのは原作にない恋愛要素を無理やり入れちゃったこと」「最後まで観れない」「やめて欲しかった…」といった原作ファンからの厳しい声が寄せられていました。

見応え抜群のアクションシーンが高評価！主演女優・過酷な撮影裏を暴露

映画『バイオレンスアクション』は、思わず目が釘付けになるようなド派手なアクションも見どころ。SNSでは「アクションシーンもキレキレでかっこよかった！」「アクションシーンが本格的すぎ」「至極の111分」「続編観たいと思うくらいには好き」など、高く評価するコメントが多く寄せられていました。

そんなキレキレのアクションを見せた橋本環奈さんは、グローバル・メンズメディア“GQ Japan”のインタビューで次のような撮影秘話を明かしました。

ショートパンツを穿いて脚を出した状態でアクションをこなさなければならないのは、めちゃくちゃ大変でしたね。しかも撮影が冬で、露出が多い格好だとすごく寒くて出典：『橋本環奈×杉野遥亮が語り合う、映画『バイオレンスアクション』──役者としての「自分ルール」とは？』GQ Japan 2022年8月16日配信

橋本さんのキュートなルックスと、ガーリーで可愛らしい服装から繰り出される迫力満点のアクションに注目です。

まだ映画『バイオレンスアクション』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“ゆるふわキュートな最強殺し屋の過激なバイトライフ”をぜひ目撃してみてください！

ライター：天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です