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「目を疑っている」「開始20分で断念」原作にない“まさかの演出”に衝撃…だけど「早く観れば良かった」主演女優に称賛殺到の名映画

  • 2025.7.28

多くのファンに愛される漫画や小説の“実写化”。原作への深い愛があるからこそ、その報せは大きな期待と共に、一抹の不安を呼び起こします。特に、原作から大胆にアレンジされた設定や、独自の解釈で描かれるキャラクター像は、時に原作ファンに大きな“衝撃”を与え、激しい賛否両論を巻き起こすことも少なくありません。今回は、そんな“原作ファンに衝撃”を与えた実写作品5選をセレクトしました。

本記事では第3弾として、2020年公開の映画『ヲタクに恋は難しい』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

映画『ヲタクに恋は難しい』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『ヲタクに恋は難しい』(東宝)
  • 公開日:2020年2月7日

あらすじ

ふじたさんの同名漫画を原作に、福田雄一さんが監督・脚本を担当し実写映画化。

26歳OLの桃瀬成海(高畑充希)が転職先で再会したのは、幼馴染の二藤宏嵩(山﨑賢人)。ルックスも仕事も完璧な宏嵩でしたが、その正体は重度のゲームヲタクでした。

一方の成海も、マンガ・アニメ・BLをこよなく愛していることが周囲にバレることを恐れる隠れ腐女子。成海が気兼ねなく本性をさらけ出せるのは、宏嵩の前だけです。そんな成海に、宏嵩は「ヲタク同士なら快適では?」と交際を提案し、ヲタクカップルが誕生します。

しかし、趣味が合うだけでは乗り越えられないのが恋愛の壁。“恋愛不適合”な2人には、想像以上に多くの試練や困難が待ち受けていました―。

『ヲタクに恋は難しい』原作ファンに衝撃を与えたポイント ※ネタバレあり

『ヲタクに恋は難しい』において原作ファンが最も困惑し、受け入れがたかったのが突然のミュージカル演出です。原作である漫画『ヲタクに恋は難しい』は、ヲタクたちの日常や恋愛模様を、共感性の高い「あるあるネタ」や、テンポの良い会話劇で描くラブコメディです。キャラクターが歌ったり踊ったりする要素は一切ありません。

しかし、映画版では監督である福田雄一氏の作風が色濃く反映され、登場人物の心情や状況を説明するために、何の前触れもなく歌とダンスが始まります。加えて、大声でのツッコミやアドリブ、顔芸などが多く映し出され、原作とは異なるユーモアがふんだんに盛り込まれました。

結果、SNSでは「目を疑っている」「なぜミュージカル風にしたんだ…」「超豪華俳優使ったのに原作ガン無視」「開始20分で断念」など、衝撃の内容に原作ファンからの厳しい声が少なからず集まったようです。

一方で、「ミュージカルだと思って観れば私はOK」「ヲタ恋を題材にしたオリジナルミュージカル風コメディだと思って観たらとてもとても面白い!」「すごい大好き」など、俳優陣の振り切った演技やミュージカルシーンのエンターテインメント性など、ミュージカルコメディ映画としてのクオリティに満足する方も多く見られました。

高畑充希の演技も見どころ

本作で主人公・桃瀬成海を演じた高畑充希さんの演技に対し、「充希ちゃんの歌声本当に好きすぎる」「痛い女ヲタクの演技が上手すぎ」「高畑充希ちゃんの歌が良すぎて早く観れば良かったと後悔中」など、高評価の声が多く寄せられていました。長年ミュージカル『ピーター・パン』で主演を務めるなど、舞台で培った卓越した歌唱力と表現力がいかんなく発揮されています。

さらに、オドオドした動きや、感情が顔にすべて出てしまう豊かな表情など、コメディエンヌとしての才能をこれでもかと見せつけました。

まだ映画『ヲタクに恋は難しい』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“隠れ腐女子とゲームヲタクの恋の行方”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です