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「もう命賭けてるじゃん…」「マジで?」主演女優の“過酷すぎる役作り”に絶句…「予想を大きく超える快作」映画史に残る衝撃作

  • 2025.7.27

観た者の心に深く爪痕を残す、紛れもない“名作”。しかしその一方で、あまりに衝撃的な内容や賛否両論の演出などから、気軽に「面白いよ」とは言えない作品があります。今回は、そんな“名作だけど人におすすめしにくい”邦画5選をセレクトしました。

本記事では第2弾として、2014年公開の映画『百円の恋』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

“名作だけど人におすすめしにくい”邦画『百円の恋』

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(C)SANKEI
  • 作品名:映画『百円の恋』(SPOTTED PRODUCTIONS)
  • 公開日:2014年12月20日

あらすじ

32歳、独身の斎藤一子(安藤サクラ)は、実家で自堕落なひきこもり生活を送っていました。しかし、出戻りの妹・二三子(早織)との衝突をきっかけに家を追い出され、百円ショップで深夜に働き始めることになります。

そんな一子の唯一の楽しみは、帰り道に覗き見るストイックなボクサー・狩野祐二(新井浩文)の姿でした。ある夜、店に客として現れた狩野と、忘れていったバナナをきっかけに距離を縮め、2人は同棲を開始します。

だが、そのささやかな幸せも長くは続きません。何もかもうまくいかないどん底の日々の中、衝動的にボクシングを始めた一子。一子の中で何かが変わり始め、人生のリターンマッチのゴングが今鳴り響こうとしていました―。

『百円の恋』見どころ ※ネタバレあり

映画『百円の恋』を語るうえで絶対に外せないのが、主演・安藤サクラさんの鬼気迫る役作りと、それによって生み出された主人公・一子の驚異的な変化です。自堕落で無気力な日々を送っていた一子がボクシングと出会い、理不尽な現実に一発を喰らわせるためにトレーニングを始めてから、彼女は少しずつ変わっていきます。

物語のラスト、リングに立つ一子は序盤の姿とはまさに別人。その鋭い眼光には、痛みを知り、覚悟を決め、自分の足で立とうとする人間の強い意志が宿っています。安藤さんは、一子が体だけではなく内面も変わっていく様子を見事に体現しており、多くの観客が「序盤とラストで安藤サクラの顔つきの変わり様が凄い」「安藤サクラの役作りに感服する」など絶賛していました。

一方で、非常に暴力的で、特に性的暴行を描いたシーンが含まれているため、鑑賞には注意が必要です。物語の中盤、一子が性暴力の被害に遭うシーンが映し出されます。一子が人生のどん底で直面する理不尽さや、その後の彼女を突き動かす原動力の一つとして描かれる重要なシーンです。SNSでは「胸糞具合が凄い」「閲覧注意です」など、心抉られる視聴者が見られました。

主演・安藤サクラさんの役作りに視聴者驚愕

映画『百円の恋』で圧倒的な演技力で多くの視聴者を驚かせた安藤サクラさんですが、さらに視聴者を驚愕させたのが凄まじい役作り。安藤さんはボクサーという役柄上、まず3ヶ月かけて肉体改造を行ったそうです。しかし、撮影期間が2週間と非常に短かったため、撮影開始時には体をだらしのない姿へと体型を変化。その後、撮影後半に向けて、わずか10日間という驚異的な短さで再び体を絞り直したそうです。

驚異的な役作りを行った安藤さんは、映画やドラマ、アニメなどのエンターテイメント情報を扱うウェブサイト「クランクイン!」でのインタビューにて、次のように話しました。

この役柄を私が演じると聞いて、“あ~”って納得されたくなくて…その考えを裏切ろうって思ったんです。プロのボクサーを目指す勢いで頑張りました出典:安藤サクラ、プロボクサー超えの10日で肉体改造!『百円の恋』で渾身の演技(クランクイン!)2014年12月21日配信

安藤さんの衝撃的な体型コントロールに、SNSでは「もう命賭けてるじゃん…」「たった10日であんなに人間の肉体が変わるの?」「マジで?」など、驚愕する声で溢れていました。戦う一子を観ているうちに、ドキュメンタリー作かと見紛う仕上がりになっています。

まだ映画『百円の恋』を観たことがない方、また本記事を読んで興味を持っていただけた方は、“魂を揺さぶる物語”をぜひ目撃してみてください!


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です