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「本当に映画化するの?」「最後まで観れるかな…」“まさかの映像化”に原作ファン戦慄…「こんな邦画なかなかない」絶賛の衝撃作

  • 2025.7.18

映画『ミュージアム』は、猟奇殺人犯カエル男と、カエル男を追う刑事・沢村の戦いを描いたドラマです。カエルのマスクを被った奇妙な犯人が、殺人現場にメモを残していくサイコスリラーストーリー。身の毛もよだつグロさが、後味の悪さを残します。
今回は“幽霊より人間のほうがずっと怖い!ホラー・サスペンス作品”5選をセレクトしました。本記事では、第3弾として映画『ミュージアム』をご紹介します。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です。
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます。

サイコスリラーの実写化映画

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(C)SANKEI
  • 作品名(配給):映画『ミュージアム』(ワーナー・ブラザース)
  • 公開日:2016年11月12日

あらすじ

雨の日だけに起こる殺人事件…犯行現場に残されるメモや挑発するかのような死体への細工から割り出された犯人は、カエルのマスクを被った男。カエル男(妻夫木聡)を追う刑事、沢村久志(小栗旬)は、捜査を進めるにつれ、次のターゲットとなる対象が見えてきます。追えば追うほど絶望に近づき、追い詰められていく沢村。カエル男は、なんのために刑事を煽りながら猟奇的殺人を繰り返すのか?その真意とは――。

猟奇的殺人、サイコスリラー...とにかくグロイ!私刑のネーミングに戦慄が走る!

この映画『ミュージアム』、原作は巴亮介さんによる同名漫画で、原作の時点からグロすぎると話題を呼んでいました。そんな漫画『ミュージアム』が実写化し、SNSでは多くの注目を集めました。目に留まるのは、やはり「グロい…」というワード「ミュージアムの漫画読んでる人はわかるけどあの、グロさと怖さはもう…」「正直、1人では観に行けない映画でした…」「グロくて半分以上顔を覆って観ていました」などのコメントが集まっています。

カエル男は、見つけてみろと言わんばかりに、殺人現場にヒントを残していきます。たとえば、引きこもりの男には「母の痛みを知りましょうの刑」、犬を殺処分した女性には「ドックフードの刑」、プライドの高い自意識過剰の女性裁判官には「ずっと美しくの刑」など奇妙な私刑を名付け、現場にメモを残します。

一見、ふざけたネーミングですが、手口は実に残虐で猟奇的。背筋が凍るほどの緊張感がずっと続くため、観るに堪えないと脱落した視聴者も。一方で「こんな作品が邦画で作れんのすごい…」「世の中にこんなおもしろい邦画があるんだ」「こんな邦画なかなかない」という声も見受けられました。

原作にはない設定や衝撃のラストシーン

映画『ミュージアム』は、比較的原作に忠実に作られています。その中でも映画化するうえで、あえて改変している設定もありますが、衝撃的に違うのはラストシーンです。

まず設定にいくつか違いがあります。

  • 原作に登場しない霧島早苗の姉、橘幹絵(市川実日子)が登場する
  • 沢村の息子の光過敏症が、映画では心因性のものと理由付けされた

特に、光過敏症が心因性のものと理由付けしたことに関しては、大きく違うラストシーンに関わってきています。

ラストシーンの違いは次の通りです。

映画は、刑事沢村の息子がビデオカメラに映り込み、首を掻いているシーンで終わります。おそらく、息子の光過敏症を仕草で表しているのではないかと言われています。

それに対し、原作は、沢村が刑事をやめて平穏な生活を送っている場面で、霧島早苗が「最後のひとつ」という言葉が頭によぎるシーンで終わります。

映画版のラストシーンが残したのは、沢村の息子がカエル男になるのでは?という可能性を示唆して終わっていると捉えられます。そのため、原作はすっきりして終わるものの、映画版は不安や心配、ゾクゾクした雰囲気を残して終わっているのです。

このラストの違いに対して、視聴者からは「映画の最後の演出が良かった、ゾワッとして終わったのにわくわくした」「映画のラストは、わかりやすい含みで非常に良かった」「え?!!と思うラストシーンにジワる」などの声が寄せられていました。

『ミュージアム』は海外でも称賛!

『ミュージアム』は、2016年10月にスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭にて上映されていました。舞台では、大友監督とカエル男が登壇し、超満員の1200人が熱狂の大盛り上がりだったとか!映画上映終了後、会場が水を打ったように静かになった後、観客から割れんばかりの大歓声が沸き起こっています。その会場でも「グレイトな映画だった」「今まで観た中で最高の映画だ!傑作だ!」と惜しみない称賛の声が集まったようです。

監督は当時、以下のように語っています。

以前からこのシッチェス国際映画祭に来たかった。夢がかなった。アクションあり、恐怖あり、そして皆さんが好きな“血”も出てきます(笑)。どうか『ミュージアム』を楽しんで下さい。
出典:「ミュージアム」シッチェス映画祭に大友啓史とカエル男登場、観客から大歓声(ミュージアム公式サイトNEWS)2016/10/11

海外からも評価が高い映画『ミュージアム』、ぜひ夏の夜に楽しんでみませんか?


※記事は執筆時点の情報です