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「異常じゃない?」「かなり異例」“類をみない偉業”を成し遂げた名作…「ここまで気が狂ったことない」前代未聞の反響のワケ

  • 2025.7.18

映画やドラマの中には、何度でも観返したくなる作品があります。今回は、そんな中から"クセになる名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第5弾として、ドラマ『MIU404』(TBS系)をご紹介します。正反対の2人がぶつかり合いながらも、絆を育んでいく――刑事ドラマの枠を超えた、異色のバディ物語です。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『MIU404』(TBS系)
  • 放送期間:2020年6月26~9月4日
  • 出演: 星野 源(志摩一未 役)

『MIU404』は、警視庁の臨時部隊「第4機動捜査隊(MIU=Mobile Investigative Unit)」を舞台に、初動捜査専門の刑事たちが24時間体制で事件に挑む物語です。“404”は、綾野剛と星野源が演じるバディのコールサインを意味します。

伊吹藍(綾野剛)は機動力抜群ながら常識に欠ける“野生のバカ”、志摩一未(星野源)は観察眼と判断力に優れた理性派。隊長命令で突然バディを組むことになった二人は、衝突を繰り返しながらも、さまざまな事件に立ち向かっていきます。二人は果たして信頼しあうバディになれるのでしょうか――?

バディに引き込まれる視聴者が続出の刑事物語

綾野剛さん&星野源さんW主演の『MIU404』は、一話完結のオリジナル刑事ドラマです。脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』『アンナチュラル』の野木亜紀子さん、プロデュースは『わたし、定時で帰ります。』の新井順子さん、演出は『グランメゾン東京』の塚原あゆ子さん。ヒットメーカー3人が『アンナチュラル』以来に再集結し、テンポの良い“機捜エンタメ”を生み出しました。

本作が多くの支持を集めた理由は、刑事ドラマでありながら、ホームドラマのような“癒し”を感じさせる独特の空気感にあります。バディを演じる綾野さんと星野さんの個性が互いを引き立て、単なる凸凹コンビではない“人間臭さ”が魅力です。

理性的な志摩を演じる星野さんは、抑制された演技と時折こぼれるぼやき、鋭い「目の演技」で共感を集めました。破天荒な伊吹を演じる綾野さんは、自由な言動と色気でこれまでのイメージを一新。

刑事ドラマ特有の重さを感じさせず、現代的なテンポと感情が絶妙に混ざり合った『MIU404』は、まさに“クセになる”一作です。

同じ世界観だからこそ描けたリンク

『MIU404』と『アンナチュラル』は、共通の制作陣が手がける“シェアード・ユニバース”作品で、物語の世界観がつながっています。

『MIU404』第3話と第9話には、『アンナチュラル』の毛利(大倉孝二)と向島(吉田ウーロン太)が同じ役で登場。第8話では、UDIラボの神倉(松重豊)や坂本(飯尾和樹)が登場し、中堂(井浦新)は声のみで出演。第6話には、検体記録に三澄ミコトの名前も確認できます。

異なるジャンルでありながら、登場人物や組織を通してゆるやかにつながるこの構造が、物語に奥行きを与え、ファンにとってはたまらない仕掛けとなっています。

「ちょいちょいUDIラボメンバーの影がチラつくのたまらん」「今映った名前、もしかして?!」など、MIU404の世界観を楽しみつつも、時折感じられる関連作品の要素を楽しんでいるファンの声や考察も多数寄せられていましたよ。

ファンの熱意が記録を塗り替えた“シェアユニ”の底力

『MIU404』は放送と同時にグッズ展開でも注目を集め、2020年度のTBS番組グッズ売上で歴代1位を記録しました。ぬいぐるみやパーカー、日めくりカレンダーなど約150種類が発売され、なかでも「まるごとメロンパン号」の実車は展示イベントとして全国を巡回。SNSでも大きな反響を呼びました。

TBSの決算資料によると、これら『MIU404』のグッズやDVDの売上がライセンス事業の増収を支え、“作品を超えた人気”を証明する存在となりました。「完売…売れ方異常じゃない?再販お願いします」「ラストマイルのポップアップ、MIU404だけ完売だった、、、」など、買えなかったファンが続出。

「MIU404以外のドラマでここまで気が狂ったことない」「グッズがここまで展開した例が無い」「5年前のドラマのグッズが今も公式ショップで購入できるのはかなり異例」「TBSの決算に載るほどの売上を記録した」というコメントからも異例の熱狂ぶりがうかがえます。

長く愛されているシェアード・ユニバース作品でもある『MIU404』。ここまでの反響を呼んだのは、ドラマの世界観に魅せられたファンが関連作品も同じように楽しみ、思わずグッズを集めたくなる“クセになる名作”だったからではないでしょうか。まだ観たことがないという方は、ぜひ、『MIU404』をはじめ、関連作品も同時にチェックししてみてくださいね。きっとあの世界観に夢中になるはずです!


※記事は執筆時点の情報です