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「今まで類を見ない」「二度見した」“前代未聞の攻めた演出”に視聴者騒然…「ダメなところが全くない」称賛殺到の“異色ドラマ”

  • 2025.7.13

映画やドラマの中には、何度でも観返したくなる作品があります。今回は、そんな中から"クセになる名作"を5本セレクトしました。本記事ではその第4弾として、ドラマ『共演NG』(テレビ東京)をご紹介します。25年前に破局した大物俳優の元恋人同士が、共演NGを抱えたまま同じ撮影現場に…。“共演NG”のタブーを逆手に取り、笑って泣ける大人のラブコメに昇華させた異色作です――。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

あらすじ

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(C)SANKEI
  • 作品名(放送局):『共演NG』(テレビ東京)
  • 放送期間:2020年10月26日~12月7日 特別編:12月14日
  • 出演: 中井貴一(遠山英二 役)

かつて恋人だった俳優・遠山英二(中井貴一)と女優・大園瞳(鈴木京香)。破局以来、共演はNGとされてきました。

そんな2人が、テレビ東洋の社運をかけたドラマ『殺したいほど愛してる』で25年ぶりに再会。しかも共演者も、それぞれに“共演NG”の相手がいるという異例の現場。積年のわだかまりを越え、2人は再び向き合うことができるのでしょうか。

禁断の“再共演”を描く、タブーに切り込んだ異色作

芸能界には、同じ番組で共演させてはいけない“NGな組み合わせ”が実在すると言われています。恋愛トラブルや事務所同士の確執、過去のいじめなど、理由はさまざまですが、なかでも最も多いとされているのが、恋愛がらみの問題…。

そんな業界のタブーに正面から切り込んだのが、ドラマ『共演NG』です。企画・原作を務めたのは秋元康さん。『あなたの番です』シリーズで社会現象を巻き起こした秋元さんが、本作では芸能界の裏側に挑みました。

主演は中井貴一さん。演じるのは、かつて“結婚したい男No.1”として人気を集めながら、二股交際の発覚を機に業界から干された過去を持つベテラン俳優・遠山英二です。中井さんが民放の連続ドラマに出演するのは、実に6年ぶりのことでした。

ヒロイン・大園瞳を演じるのは鈴木京香さん。英二との破局後も第一線で活躍を続け、今もなお「上司にしたい女優ランキング」で上位に名を連ねているトップ女優という設定です。過去を抱えた2人が、本音をにじませながら向き合う姿を描く、大人向けのラブコメディです。

すべての謎が明かされる“もうひとつの最終回”

『共演NG』は全6話に加えて特別編が放送されました。舞台は、劇中ドラマ『殺したいほど愛してる』のクランクアップ当日。テレビ東洋にやって来た記者・中川(橋本じゅん)が、“ショーランナー”(統括責任者)の市原龍(斎藤工)に独占インタビューを申し込みます。

なぜ主演にあの2人を選んだのか。他のキャストまで“共演NG”だらけにした理由は?スキャンダルや異例の制作発表も、すべては市原の計算だったのか。

インタビューを通して、市原の仕掛けと本当の想いが次々と明かされていきます。全話を観たあとにこそ響く、もうひとつの“最終回”です。

あのライバル企業が共演?タブーを逆手に取った演出が“見事すぎる”と話題に

『共演NG』で話題を集めたのは、ドラマ本編だけではありません。

番組の提供クレジットには、ライバル企業であるキリンサントリーの名前が1画面に並び、「この番組は、どうにか共演OKとなったキリンとサントリーの提供でお送りしました」というナレーションが流れました。

SNSでは「粋すぎる」「スポンサーの遊び心に拍手」「二度見した」「今まで類を見ない」といった称賛と驚きの声が相次いだといいます。“共演NG”というテーマをスポンサー演出にまで広げたこの仕掛けは、まさに秀逸。25年前に破局した俳優と女優が再び共演するという本作の設定とも重なり、フィクションと現実が交差する見事な演出となりました。

また、ストーリーや演出に対してもSNSでも、「隅から隅まで凝っていて、笑いながら一気に観た」「中井貴一・鈴木京香主演というのが贅沢。この2人でラブコメという組み合わせが、渋さと可愛さのバランスで最高でした」「ダメなところが全くない」と言った声や、「さすが過ぎるねぇテレ東さん」「すごいなテレ東」「テレ東すごいな……!」と放送局であるテレビ東京への称賛の声も多数寄せられています。

共演NGというタブーに踏み込み、それを大人のラブコメに昇華させた本作は、まさに“クセになる”一作です。


※記事は執筆時点の情報です