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『バナナを冷蔵庫に入れて保存』OK?NG?→管理栄養士が明かす、バナナの“間違った保存法”とは?【管理栄養士が監修】

  • 2025.7.9
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーで買ってきたバナナ、食べきれずに冷蔵庫に入れておこうとしたこと、ありませんか?「冷蔵庫に入れると長持ちしそう!」と思いがちですが、実はバナナの保存にはちょっとしたコツが必要です。間違った保存方法をすると、せっかくの甘くておいしいバナナが台無しに…。
今回は管理栄養士の視点から、バナナの正しい保存法を詳しく解説します!「冷蔵庫に入れていいの?」「いつまでおいしく食べられる?」そんな疑問をクリアにして、バナナをより長く、よりおいしく楽しみましょう。

冷蔵庫に入れるのはOK?NG?バナナの保存の基本を知ろう

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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

バナナは、熱帯地方が原産で暖かい気候を好む果物。流通上は常温で保管されることが多いですが、家庭での保存方法は「冷蔵庫に入れていいのか?」と迷う人が多いですよね。

結論から言うと、バナナは常温保存が基本ですが、熟したものは冷蔵庫でも保存可能です。ここで大切なのは「バナナの皮の色の変化」と「温度管理」です。

バナナの皮は熟すにつれて緑色から黄色、さらに茶色に変わります。黄色から茶色に変わる過程で出てくる茶色い斑点は、糖度が上がっているサインです。つまり、追熟が進んで甘くなっている状態ですね。

冷蔵庫に入れると、冷たい温度によって皮が黒く変色しやすくなりますが、中の果肉は傷みにくく、味も比較的落ちにくいのが特徴。ただし、熟していない段階の青いバナナを冷蔵庫に入れてしまうと、追熟が止まり、不味くなってしまうので注意が必要です。

管理栄養士によると、「バナナは15〜20度の温度帯で保存するのが理想的。青いバナナは常温で追熟してから、茶色い斑点が出始めたら冷蔵庫の野菜室で保存すると長持ちします」とのこと。

バナナの正しい保存法をもっと知ろう!具体的な実践テクニック

バナナを上手に保存したいなら、まずは購入した状態をチェックしましょう。

青みが残っているバナナなら、常温の風通しの良い場所に置いて追熟させるのが基本です。カウンターの上など、直射日光を避けて置くのがおすすめです。完熟に近づいたら、皮の劣化を遅らせるため、1本ずつラップで包むか、房のまま新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れてください。

冷蔵庫での保存は皮が黒くなることを避けられませんが、中の果肉はひんやりして美味しさが保たれることが多いです。また、野菜室は冷蔵庫内では比較的温度が高く(3〜8℃)、暑い時期の保存には最適と言えます。

さらに、バナナを冷凍保存する方法もあります。食べきれないバナナは皮をむいてラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍すれば、スムージーやバナナパウンドケーキなどの調理に活用可能。冷凍してしまうことで、保存期間は1か月程度まで延ばせるので無駄なく食べきれますよ。

皮の色が気になるけど、中は新鮮なまま」というのはよくある話。黒くなりやすい皮でも、中の果肉は甘みと食感を保っているので見た目だけで判断しないのがポイントです。

バナナは状況に合わせた保存を!冷蔵庫に入れるのは『正しいタイミング』が大切

バナナの保存で重要なのは、「バナナの熟度」と「保存場所の温度」を見極めることです。青い状態のバナナは常温でしっかり追熟させ、黄色くなって甘みが乗ったら冷蔵庫の野菜室に入れて保存するのが最も効率的。

冷蔵庫に入れることで皮は黒くなりやすいものの、中の果肉はフレッシュさをキープできます。また冷凍保存で長期的に楽しむ方法もあるので、冷蔵庫を上手に活用しましょう。

間違った保存法で味が落ちてしまうのはもったいない!正しい知識を持って、バナナのある毎日をもっと楽しんでくださいね。


監修者:かきねキッチン 小池 三代子(Instagram / ブログ
管理栄養士・保育士。13年の管理栄養士経験と8年の保育士経験を活かし、現在はフリーランスで栄養相談やレシピ提案などを行う。忙しい中でも無理なく続けられる、簡単でおいしい時短レシピの提案が得意。相談者に寄り添い、実践しやすいアドバイスを心がけている。ブログやInstagramでも情報を発信中。