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医師「避けてください」→実は『命に関わる』可能性も…熱中症リスクを高める“5つのNG習慣”とは?

  • 2025.7.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

暑い季節になると、毎年ニュースで必ず耳にする「熱中症」の警告。熱中症は命に関わることもあるため、誰もが注意しなければなりません。ですが、暑さには慣れているつもりでも、意外な日常の習慣が熱中症リスクを高めていることも。医師も「避けてください」と強く言う、そのNG習慣とは一体何なのでしょうか?

今回は、熱中症に繋がる意外な行動や習慣をわかりやすく解説し、健康を守るポイントをご紹介します。

熱中症の原因と、避けたいNG習慣とは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

熱中症は、高温環境下で体がうまく体温調節できずに起こる健康障害のこと。めまい、頭痛、吐き気、最悪の場合は意識障害や命に関わる深刻な状態となります。多くの人が「暑い日は水分を取る」と考えますが、この基本の対策をおろそかにしてしまうことはもちろん、意外な生活習慣が熱中症のリスクを上げてしまうことがあります。

具体的に、注意したい「やってはいけない」熱中症リスクが高まるNG習慣を5つ挙げます。

  1. 朝・晩の水分補給を怠る:起床後や就寝前の水分補給は体内の水分バランスを整えるために重要。これを忘れると知らぬ間に脱水に。
  2. 激しい運動を暑い時間にする:特に昼の12時~15時は気温が最も高くなるため、この時間帯に運動することは大変危険です。
  3. 室内温度を暑くしたまま過ごす:外出時だけでなく、室内でも適切な温度管理が必要。特に高齢者や子どもはエアコンなしでの長時間滞在は避けましょう。
  4. 水泳・プール後に十分な水分補給をしない:水の中で汗をかいていても気づきにくいですが、体は脱水状態になりやすいので要注意。
  5. 厚着や不適切な服装:汗を吸収・発散しにくい素材や、厚手の服を着続けると体温が下がらず熱中症に繋がります。

これらの習慣は一見すると「大したことない」と思いがちですが、積み重なることで体への負担が増大し、熱中症を起こしやすい体質を作ってしまいます。また水分補給では「冷たい水が飲みたい」という時もありますが、冷えすぎた飲み物は胃腸に負担をかけるため、常温かやや冷たい程度の水がおすすめです。

熱中症を防ぐポイントとは?

では、熱中症を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?基本を理解し、NG習慣を避けて以下の対策を心掛けましょう。

  • こまめな水分補給:喉が渇く前にこまめに水分を取ることが大切です。スポーツドリンクなど、適度に塩分を含んだ飲み物も有効です。
  • 屋内の温度管理:エアコンや扇風機を活用し適正温度(目安は28度程度)に保ち、熱がこもらないようにしましょう。
  • 無理をしない:暑い時間帯の激しい運動は控え、体調が悪いと感じたらすぐに涼しい場所へ移動することが重要です。
  • アルコールとの付き合い方に注意:暑い時期の飲酒は控えめにし、水分補給も忘れずに行いましょう。
  • 適切な服装選び:通気性の良い、薄手の衣服を着用し直射日光を避けましょう。帽子や日傘も暑さ対策に効果的です。

これらを日頃から意識するだけで熱中症のリスクを大幅に減らせます。なにより、周囲の大切な人にも声をかけて注意を促すことも非常に効果的です。

熱中症予防は日常習慣から!NG行動を見直して暑い季節を乗り切ろう

医師が「避けてください」と強調するNG習慣は、決して難しいものではなく、誰もが日常生活の中で気を付けられるポイントばかりです。脱水を起こしやすい飲酒や暑い時間帯の激しい運動、室内の過剰な暑さ放置などを見直すだけで、熱中症のリスクはグッと低くなります

暑さが厳しい時期こそ、正しい知識を持ち、体をいたわる習慣を身につけることが大切です。周囲の人と情報を共有しながら、健康に夏を楽しく過ごしましょう。


監修者:浅草橋西口クリニックMo 頴川 博芸

静岡県沼津市出身。日本大学医学部中退、東海大学医学部卒業、順天堂大学大学院医学研究科修了。順天堂大学医学部附属静岡病院で初期臨床研修修了後、順天堂大学医学部附属順天堂医院、越谷市立病院、順天堂大学医学部附属練馬病院などを経て現在は浅草橋西口クリニックMo院長、順天堂大学医学部附属順天堂医院食道・胃外科非常勤助手。資格は日本専門医機構外科専門医、日本温泉気候物理医学会温泉療法医、日本医師会認定産業医など。趣味は旅行。