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管理栄養士「逆効果になっているかも」 『白湯』にも飲むタイミングがあった…知られざる“NGポイント”とは?

  • 2025.7.15
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

健康や美容に良いとされる『白湯(さゆ)』ですが、毎日飲んでいる方も多いはず。体を温めたり代謝を促したりと、良いイメージが強いですよね。でも、実は飲み方を間違えるとその効果が半減したり、場合によっては逆効果になることもあるんです。

管理栄養士の視点から正しい飲み方や注意点を解説し、あなたの健康習慣をアップデート!白湯はただ飲めばいいわけじゃない、そんな意外と知られていないポイントをお伝えします。

白湯のメリットを最大化するコツとは?多くの人が見落としがちなポイント

白湯とは、ただのお湯のこと。ですが、飲み方やタイミングによって体への影響は変わります。基本的には、白湯は体を内側からじんわりと温め、血流を良くし、消化を助ける効果があります。これらが健康維持や美容をサポートしてくれるのは確かです。しかし多くの人がやりがちなのは「熱すぎる・冷めすぎている白湯を飲む」「一度に大量に飲んでしまう」「飲むタイミングが適切でない」といった誤った取り入れ方。例えば熱すぎるお湯は胃の粘膜を刺激し、逆に胃の調子を悪くする可能性がある一方、ぬるすぎると体温アップの効果が薄れてしまいます。また、就寝直前に大量の白湯を飲むとトイレが近くなり睡眠の質を下げるリスクもあります。

さらに、白湯の効果を感じやすいのは朝起きてすぐのタイミング。眠っている間に失われた水分を補い、ゆっくりと胃腸の働きを目覚めさせることができるためです。午後や食間に少量ずつ飲むのもおすすめで、代謝促進やむくみ解消を狙えます。

白湯を正しく取り入れるための具体的なポイントと効果的な活用法

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、『管理栄養士推奨』の白湯の飲み方を具体的に見ていきましょう。まず温度は70℃前後が目安。熱すぎず、ぬるすぎず、口当たり良く飲める温度がベストです。飲む量は朝の起床時にコップ1杯(約150〜200ml)程度で十分。飲むときはゆっくりと時間をかけて飲み干すことがポイントです。慌てず、体の中から温まるのを感じてみてください。

また白湯を飲むベストタイミングは朝起きてすぐ、そして食間や午後の一息入れたいタイミング。食事中や就寝直前に大量に飲むのはおすすめできません。胃液の分泌や消化の妨げになる場合があるからです。さらに、冷え性の方や便秘がちな方は、白湯に生姜やレモンを少量プラスしてみてください。生姜の血行促進作用で身体が温まり、レモンのクエン酸は胃腸の働きを助けてくれますよ。ただし、添加物は避けて自然素材のものを選びましょう。

逆に、十分な量の水分を自然に摂取できている方は、無理に白湯に切り替える必要はありません。大切なのは続けやすい方法を見つけること。極端に熱い温度で飲もうとしたり、大量に一気飲みしたりしないで、習慣に無理なく取り入れてくださいね。

毎日の白湯習慣は正しい方法で。あなたの健康をもっとサポートするために

白湯は昔から健康法として親しまれており、正しく飲めば体をじんわり温め、代謝促進や内臓の働きを助けてくれます。しかし飲み方を間違えると胃を傷めたり、効果が下がってしまうリスクも。特に温度と飲むタイミングが重要で、熱すぎずぬるすぎずの『ちょうど良い温度』で、朝起きてすぐと食間に少量ずつ飲むのが理想的です。加えて、生姜やレモンを少し足すと健康効果がアップすることも。もし白湯習慣が体に合わないと感じる場合は無理に続ける必要はありませんが、正しい方法を知っておくことは役立ちます。

日々の健康習慣として白湯を取り入れている方は、ぜひこのポイントを意識して「良い白湯ライフ」を送りましょう!正しい白湯の飲み方が、あなたの体調や美容の底上げに繋がるはずです。


監修者:rio
管理栄養士・調理師として約10年の現場経験を積み、現在はフリーランスに転向。2児の母となり、子育てと仕事を両立しながら、日々の暮らしに役立つ栄養情報をわかりやすく発信しています。