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元銀行員が教える“お金の流れが整う”口座管理術→『銀行口座』は1つにまとめる?複数持つべき?【元銀行員が解説】

  • 2025.7.12
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「銀行口座はいくつ持てばいいの?」

このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。複数口座を持つと、生活費や貯蓄へ自動で資金移動できるため、家計管理の改善が可能です。

つまり、口座を戦略的に使い分ければ、お金の管理が楽になり、貯蓄効率も向上します。おすすめは口座を目的別に設定する方法です。

この記事では、複数口座を持つメリットを解説します。また、元銀行員の視点でお金の流れが整う口座管理術を紹介するので、家計管理の改善につなげてみてください。

複数口座を持つメリット

複数口座を持つと口座管理がしやすくなります。主なメリットは、以下のとおりです。

残高が確認しやすくなる

複数口座を持つ最大のメリットは、お金の用途を明確に分けられる点です。目的別の口座を開設すると分かりやすくなります。

  • メイン口座
  • 生活費口座
  • 貯蓄口座
  • 特別費口座

実際に使える残高がわかり、「今月いくら使えるか」「いくら貯められたか」といった疑問が、すぐにわかるようになるでしょう。

お金を管理しやすくなる

自動振替できるようにしておくと、お金が管理しやすくなります。例えば、メイン口座への給与入金と同時に資金移動しておくと使いすぎも防げます。

事前に設定しておけば、毎月作業する必要がありません。

リスクを分散できる

口座を複数持つと、万が一のトラブルにも備えられます。銀行のシステムトラブルやキャッシュカード紛失などが生じた際、メイン口座だけでは一時的にお金を引き出せなくなる可能性があります。

しかし、複数の金融機関に口座があれば、別の口座からお金を引き出すことが可能です。日常生活へのリスクを最小限に抑えられるため、安心感も得られるでしょう。

効果的な口座管理方法とは

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

効率的な口座管理には明確なルール設定が必要です。お金の流れが整って、口座を管理しやすくなるための設定は、以下のとおりです。

メイン口座

メイン口座には給与振込と固定費の引き落としを集約します。お金が流れ始める起点となり、事前に毎月の支払いを把握しておきましょう。

生活費口座

生活費口座へはメイン口座への給与入金と同時に生活費分を移す口座です。食費や日用品費などの変動費を支出します。家計簿アプリなどで記録すれば、内容を分類して自動算出してくれるため、生活費の平均額を設定しておくといいでしょう。

貯蓄口座

貯蓄口座では、給与日にメイン口座から自動積み立てをします。先取りで貯蓄できるため、自然と貯まりやすい仕組みです。

特別費口座

特別費口座は、旅行費や家電購入費、医療費などの大きな支出に備える口座です。急な出費に慌てることなく対応できます。

まとめ

複数口座の保有は、お金の流れを整えるのに効果的な方法です。給与振込や生活費、貯蓄、特別費など利用目的ごとに分けるのがおすすめです。目的別の口座管理で無駄遣いを防ぎ、貯めやすくしましょう。


執筆:河野 義広
政府系金融機関で17年半勤務した経験を持つWebライター。現在は独立し、金融やお金に関する幅広いテーマを執筆している。
法人営業・融資事務・預金業務・インターネットバンキングコールセンターの統括などの業務を経験してきた。証券外務員一種・FP2級・簿記2級などの資格も保有。
現場経験と専門知識を活かし、日々の暮らしや事業運営に役立つマネー情報をわかりやすく発信。事業の融資相談や家計相談も承っている。