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医師「やらないでほしい」→実は効果が半減しているかも…虫除けスプレーの“NGな使い方”とは?【医師の監修】

  • 2025.7.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

夏のアウトドアやキャンプ、庭仕事や散歩などで必須のアイテムが「虫除けスプレー」。蚊やブヨ、ハチなどの虫から身を守ってくれる心強いアイテムです。でも、実は正しい使い方をしないと、効果が半減することがあるって知っていましたか?

この記事では、医師が教える「やらないでほしい使い方」を中心に、虫除けスプレーの効果を最大限に引き出すポイントをわかりやすく解説します。あなたの大切な肌をしっかり守るためにも、ぜひ最後までチェックしてください。

意外と知らない「虫除けスプレー」の基本!使い方の落とし穴とは?

ほとんどの人が虫除けスプレーを使う目的は一緒ですが、その使い方やタイミングは様々です。一般的には肌から20~30cm離してスプレーし、ムラなく塗るのが基本ですよ。しかし、実はここに落とし穴があるのです。

医師によれば、スプレーの直後にこすったり、すぐに汗をかく運動をすると効果が薄れやすいとのこと。また、肌に直接吹きかける前に日焼け止めやクリームを塗る方も多いですが、これが虫よけ成分の浸透を妨げる原因になる場合もあります。

さらに多くの方がやりがちなのが、「スプレーを吹きかけた直後に服の上から触れる」「汗を拭きとるときにゴシゴシこする」など。ただでさえ汗やこすれで落ちやすい虫除け成分が、さらに落ちてしまうため、効果が下がってしまう場合があります。

知らないと損するスプレーの使い方

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどうすれば虫除けスプレーの効果をしっかり守れるのでしょうか?まず大切なのは「こする」「重ね塗りしすぎる」行為には注意が必要。こすって成分が落ちるだけでなく、肌荒れの原因にもなりかねません。また、洗い流さずに再度スプレーすると、効果が上がると思いがちですが、重ねすぎると一度に肌に浸透する成分の量が増えて刺激になることも。こまめにムラなく使うことがポイントです。

次に気をつけたいのは手のひらに直接スプレーしてから顔などに塗るやり方や、肌に擦り込むように塗るケースです。いずれも成分が均一に広がらず、効果が不十分になることがあります。また、使用期限切れのスプレーを使うのも効果低下の大きな原因。開封後はなるべく1シーズン内に使い切るのがおすすめです。

また、虫除けスプレーの種類によっても効果時間や使用方法が異なります。ディート系、イカリジン系など成分によっては、肌への刺激や対応虫種も違うので、使用前に説明書をよく読み、用途に適した製品選びも大切です。

虫除けスプレーの効果を活かすために

まとめると、虫除けスプレーの効果をしっかり活かすには、以下のポイントが重要です。

  • スプレーは外出15〜20分前に、肌から適切な距離で均一に噴霧する
  • 塗布後はこすらず、汗をかいた場合は優しく拭き取り、必要に応じて塗り直す
  • 古い製品は使わず、説明書の使用期限や方法に従う

これらを守るだけで、虫に刺されるリスクを大幅に減らし、夏の外出やレジャーを安心して楽しむことができます。ぜひ今日から正しい使い方を心がけて、快適な夏を過ごしてくださいね!


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。