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Snow Man・渡辺翔太の“魅力を前面”に引き出した邦画ホラー“史上最大級ヒットシリーズ”最新作

  • 2025.7.24

芸人・松原タニシの実体験に基づく物語を映画化し、2020年に公開された亀梨和也主演の『事故物件 恐い間取り』。自分も知らずに“事故物件”に住んでいるかもしれないという日常に潜む恐怖を描き、邦画ホラー史上最大級の大ヒットとなる興行収入23.4億円を記録して社会現象に。その『事故物件』シリーズの最新作『事故物件ゾク 恐い間取り』が、渡辺翔太(Snow Man)を主演に迎え、2025年7月25日に公開される。SNSには「怖いけどしょっぴー主演だから観たい」「しょっぴーが良い味出してそう」といった声が次々と上がり、期待が高まっている。

『事故物件ゾク 恐い間取り』

さまざまな理由による死亡事故等があった“いわくつき”の部屋。そんな“事故物件”に住み続け、「事故物件住みます芸人」として活動している芸人の松原タニシ。これまで関西、関東、沖縄、四国、九州、北海道など全国24軒の事故物件に住み、そこで経験した不思議な出来事を中心に語り、TVやラジオ番組、インターネット配信、イベントなどで活躍する松原の著書を基に映画化した『事故物件』シリーズの最新作。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

タレントになる夢を諦め切れない桑田ヤヒロ(渡辺翔太)は、福岡から上京し、ひょんなことから「事故物件住みますタレント」として活動を始めることになる。ヤヒロはTV番組やSNSのためのネタ欲しさに、「必ず憑りつかれる部屋」「いわくつきの古い旅館」「降霊するシェアハウス」といった事故物件を転々とし、それぞれの物件に隠された謎に迫っていく。だが、優しい性格で、人一倍憑りつかれやすい体質の彼に、ヤバすぎる怪奇現象が次々と襲い掛かり、ある事故物件で想像を絶する恐怖と、驚きの真実に辿り着くことに……。

主人公を体現する渡辺翔太の好演が光る

筆者は怖い映画が苦手なため、かなりビクビクしながら試写に臨んだのだが、渡辺が普段から持っている愛らしさが全編に散りばめられている印象で、中田秀夫監督が描き出すホラー作品の中の人間らしさと、渡辺との相性が非常に良いことが伝わってきた。

渡辺が演じる主人公のヤヒロは、自ら好んで「事故物件住みますタレント」を始めるのではなく、タレントとして売れたい一心で、所属する芸能会社社長の藤吉清(吉田鋼太郎)から勧められるままに、事故物件に住み始める。映画冒頭のこの辺りから、本当は怖いけれど、仕事のために一生懸命に頑張ろうとするヤヒロを体現する渡辺の好演が光る。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

ヤヒロが事故物件で体験する出来事の描写にはゾクゾクせずにはいられないし、怖さ満載だ。筆者と同じようにホラー作品が苦手な人もいると思うが、SNSをチェックすると、「中田監督作品は怖くてゾッとするシーンと、ホッとする部分と交互にきて、感情の縦揺れが多くて夢中になる」といったコメントが見られ、まさにその通りだと思った。渡辺の可愛らしさや吉田の面白さによって、ホッとする部分もあるので、ぜひおすすめしたい。

クセのあるキャラを演じるのが巧いキャストたち

映画化にあたり、事故物件に住むヤヒロの物語をドラマチックなエンターテインメントに仕上げているのも、大変面白い。ネタバレになるので詳しく書けないが、後半に進むにつれてヒューマンドラマの魅力も味わえ、満足感が高まっていく。

キャストに、クセのあるキャラクターを演じるのが巧い顔ぶれをそろえているのも、見どころの1つ。ヤヒロが物件を探しに行く不動産屋の社員・金原にじろう(シソンヌ)が扮し、嬉々として事故物件を勧めてくる様子には思わず笑ってしまう。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

シェアハウスで知り合い、ヤヒロと一緒に「コックリさん」をする同居人の1人である小山を加藤諒が演じているが、彼の大きなリアクションは最高だ。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

ほかにも、ヤヒロを襲う心霊現象にアドバイスをくれるオカルトライター・神室を山田真歩、「いわくつきの古い旅館」の様子がおかしい主人・大宮を正名僕蔵が演じており、それぞれが個性あふれるキャラクターを怪演している。

ヒロイン役は演技力バツグンの畑芽育

ヤヒロと惹かれ合うヒロイン・春原花鈴を演じているのは、『なのに、千輝くんが甘すぎる。』『君がトクベツ』などに出演し、23歳にして芸歴20年以上の畑芽育。演技力に長ける彼女は、漫画原作のラブコメディなどで披露するコミカルな演技から、今回のようなシリアスな演技まで幅広く演じこなしているが、本作で見せる、ある種の“ホラー・クイーン”ぶりにも大いに引きつけられた。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

畑が演じる、どこか陰のある花鈴にはある“過去”があり、ヤヒロとの距離が縮まっていく中でそれが明かされていき、終盤に心をつかまれる展開が待ち受ける。

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(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

中田監督が渡辺の魅力を前面に引き出し、渡辺が自然体で、恐怖に怯える主人公を見事に表現している『事故物件ゾク 恐い間取り』。見どころが盛りだくさんの本作は、2025年7月25日(金)より全国公開。Snow Manの新曲「SERIOUS」を映画館で堪能できるのもおすすめだ。


映画『事故物件ゾク 恐い間取り』2025年7月25日(金)全国公開
出演:渡辺翔太(Snow Man)、畑芽育、山田真歩、じろう(シソンヌ)、加藤諒、金田昇、諏訪太朗、佐伯日菜子、ますだおかだ、なすなかにし、河邑ミク、松原タニシ、大島てる、田中俊行、亀本ゆず、笹原妃菜、櫂作真帆、森直子、笹原妃栞、正名僕蔵、滝藤賢一、吉田鋼太郎
監督:中田秀夫 原作:松原タニシ「事故物件怪談 恐い間取り」シリーズ(二見書房刊)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/jikobukken-movie/
(C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会


ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP